病院は、ドイツ語ではクランケンハウス(患者の家)、英語ではポスピタルと言います。ホスピタルの語源はホスピタリティー(hospitality)で、“旅行者やお客をもてなす”と言う意味で、ホテルやホスピスと同じ語源です。すなわち、医療の基本は地域社会であり、病院は地域社会を支えるとともに、地域社会に支えられる病院である必要があります。そこで当院では、新しいタイプの地域連携型病院『住民・地域の生活の場としての病院』を病院の使命とし、種々の取り組みを行っております。
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病院長
高田 重男
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これまで、地域連携室機能の強化、小児科・耳鼻科の診察時間の延長、皮膚科の往診対応、看護師・助産師・栄養士等の専門外来(メタボリックシンドローム支援外来、助産師外来)の設置など、院内体制の強化を行ってまいりました。小学校での手洗い教室、かかりつけ医の出張講座、公民館での出張講座、かかりつけ医との共同研究など、地域との連携も進めております。また、新型インフルエンザ流行時には、保健所と協力し「感染予防のためのDVDの作成」といったことも行いました。
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今後、新しい地域連携クリティカルパスの作成、金沢大学との連携による未来型市民健康増進プロジェクトや金沢市立美術工芸大学との連携によるホスピタリティー・アートプロジェクトを計画・実行しております。以下にその一部を紹介します。
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1)新しい地域連携クリティカルパスの作成
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従来の地域連携クリティカルパスは、急性期、慢性期、回復期、在宅医療の連続した診療計画の標準化を目指したもので、地域完結型医療においては重要な考え方です。しかし、高齢化に伴う疾患の複雑化が進行し、標準化した診療計画ではうまくいかない患者さんが多くみられます。そこで、本院では地域連携クリティカルパスを「かかりつけ医、病院(専門医)、介護施設、訪問看護センター等の責任や役割を明確にした診療システムの標準化である」と定義し、地域全体で患者さんとともに、患者さんが安心できるシステムの構築を計画しております。一人一人の患者さんについて、各医療・介護期間の責任者と役割分担を明確化すると共に、医療者側の治療・介護目標と患者さん自身の治療目標の共有を行います。
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2)未来型市民健康増進プロジェクト
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本プロジェクトでは、「市民健康サポートプロジェクト」と「自己管理型人間ドック」を計画、実行しています。 市民健康サポートプロジェクトでは、住民が主体となり、住民を中心に、かかりつけ医、病院、福祉健康センター等が連携して健康をサポートするシステムの開発及び応用を計画しています。また、システムをサポートする教育教材の開発を行う予定です。 自己管理型人間ドックでは、画像診断を含むすべての検査データをCDで受診者に提供し、自己管理を行っていただくとともに、受診者の健康目標を明確化するプログラムの作成を行っています。
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3)ホスピタリティー・アート プロジェクト
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金沢市立美術工芸大学との共同プロジェクトとして、ホスピタリティー・アートプロジェクトを行っています。本プロジェクトでは、医学(科学)とアートが連携することにより新しい医療を提供しようとするもので、次の5つの点を目標としています。
- 安心・安全・味わいのある医療機器の開発と医療環境の整備
- 身体・心のケアにおけるアートの役割(アートテラピー)
- つくることに対する市民・患者・医療従事者・アーティスト間での共有
- アートの医療における役割の医学的な検証
- 地域医療の活性化と次世代型医療の創造
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