Vol.2 (2003.7)
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本年3月に野村岳而院長が退職され、4月よりはからずも私が院長の重責を担うことになりました。
連携先の先生方には、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
さて、日本はいま変革期の時代に入っており、医療界も例外ではありません。
本年福岡市で開催された第26回日本医学会総会の特別シンポジウム”日本の医療の将来”の司会者の杉岡会頭は、
「医療保険を始め、日本の医療は制度疲労がめだつようになってきた」(週間医学界新聞より引用)
と述べていますが同感であります。
その対策の一環として厚生労働省は国立病院、療養所の独立行政法人化や、大学病院などの特定機能病院の
「診断群分類」を活用した包括評価などの新しい制度の導入を決めました。
将来どのような制度が国民のためになるのか、厚生労働省も含め、医療関係者全体が模索しているのが現状ではないでしょうか。
ところで、当院は平成10年12月に金沢市立病院憲章を作成し、これを努力目標としてやってきています。
また、このような状況下において市立病院としてどのような方向に向かって、具体的に何をなすべきかを考えてきました。
その一つが地域連携室の立ち上げです。
2回目の発刊となる今回の地域連携室通信では、テーマとしてクリニカルパスを取り上げました。
当院では23名からなるクリニカルパス検討会が精力的に活動しています。
将来的には、連携先の先生方の合意を得てクリニカルパスを連携パスとして利用できるようになるものと考えています。
平成15年7月 金沢市立病院院長 大川 光央

クリニカルパス特集
当院では、平成11年から、当時の野村院長の発案によりクリニカルパスを導入しております。
クリニカルパスとは、「ある疾患の診療を行うにあたり、その施設でその疾患の診療においてほとんどの患者がたどるであろう臨床経過と診療行為の内容について、医師、看護師を中心に関係者間で合意をして診療計画を立て、その計画に従って診療を行い、そして評価・改善するシステム」を言います。
当院での導入の目的は、「患者に質の高い治療・ケアを提供するため、医療の標準化を検討し、業務やコストの効率化を図ること」であります。
現在(平成15年5月)当院では46種類のクリニカルパスを運用しております。
ご存じのように、クリニカルパスの診療計画に従った医療を行うことにより、無駄な指示やうっかりミスをなくすことができると同時に、異常の迅速な発見が可能となり質の高い効率的な医療を行うことが出来ます。
また、クリニカルパスの作成、実施に当たっては医師や看護師だけでなく、その他の医療スタッフとの意見交換を通じてチーム医療が推進されることになります。
各職種がその専門知識を結集して最前の医療を患者様に提供できるようになるわけです。
このことは全て患者さんの利益につながりますが、さらに患者さんへの情報提供として当院で行っているような患者用パスを利用すれば、患者さんは治療予定を始め退院日、入院費用の推測が可能となり、治療に関する不安の解消や病院選択の指標として役立つことになります。
また、クリニカルパスを用いることによる計画性のある診療、異常の早期発見などは、リスクマネジメントに非常に有用であることを意味しています。
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患者さんを紹介頂く先生方にとって、紹介先の病院がどのような治療をするのかといったことは、今まで詳細には把握できなかったのが現状と思われます。
したがって、患者さんへの説明も紹介先の病院で初めて行われることになっていました。
しかし、このクリニカルパスをご覧いただければ、紹介先の病院がどのような日程で、どのような内容の診療を行っているのか、明確に把握することが可能となります。
また、紹介前に患者さんにご説明頂くことによって、患者さんも安心して紹介先へ転院することが可能となります。
※当院の地域連携室では、ご希望に応じて当院のクリニカルパスをご提供いたしますので、お気軽にご依頼ください。
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金沢市立病院クリニカルパス一覧
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| 全大腸内視鏡検査 |
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| 腹腔鏡下胆嚢摘出術 |
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| 甲状腺切除術 |
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| 痔疾患手術 |
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| ソケイヘルニア手術 |
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| 乳腺切除術 |
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| 幽門側胃切術 |
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| 胸腔鏡下肺部分切除術(待機手術) |
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| 胸腔鏡下肺部分切除術(翌日手術) |
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| 胸腔鏡下肺部分切除術(当日手術) |
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| 虫垂切除術 |
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| タキソール化学療法(外来) |
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| タキソール化学療法(入院) |
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| 経皮内視鏡的胃瘻造設術 |
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| 下肢静脈瘤手術 |
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| 開腹結腸切除術 |
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| 腹腔鏡下結腸切除術 |
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| 直腸切除術 |
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| 肺葉切除術 |
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| 髄核嫡出術 |
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| 人工骨頭置換術 |
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| 手根管手術 |
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| 小児抜釘 |
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| 糖尿病教育入院 |
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| 大腸ポリペクトミー |
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| 心臓カテーテル検査(一泊二日) |
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| 心臓カテーテル検査(二泊三日) |
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| 気管支鏡検査 |
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| アプノモニター |
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| 終夜睡眠ポリグラフィー |
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| 経皮的冠動脈形成術(PTCA) |
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| 内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP) |
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| 肝生検 |
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| 腰椎脊柱管狭窄症手術 |
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| 脳血管造影検査 |
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| 扁桃摘出手術 |
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| 副鼻腔手術 |
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| 体外衝撃波結石破砕術(ESWL) |
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| 前立腺生検 |
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| 白内障手術(片眼) |
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| 白内障手術(両眼) |
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| 子宮頚部切除術 |
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| 子宮頚管縫縮術 |
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| 経膣分娩 |
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| 全身麻酔 |
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| 全身麻酔脳外科 |
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| 脊椎麻酔 |
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(平成15年5月現在)

発行:金沢市立病院
地域連携室
TEL 076-245-2626
FAX 076-245-2693
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