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有形文化財 美術工芸品:彫刻
木造二天立像(もくぞうにてんりゅうぞう)
金沢市観音町3丁目4番2号 醫王院(観音院)
平成27年4月13日指定
 この二天は、仏教を守護する四天王のうち北方を守る多聞天と東方を守る持国天です。
 両像とも、忿怒形でありながら彫りが浅く、全体的に優雅な曲線を持ち、細部にまで細かな彫成が行き届いています。甲冑には極端な誇張をせずに温雅な姿にまとめられており、平安時代後期の作風をよく表しています。像はカヤ材を用いた素地仕上げですが、多聞天は一木造、持国天は寄木造です。
 両像は顔の向きや振り上げた手、腰のひねり、邪鬼を踏みつける足が左右対称になっており、多聞天は開口し、持国天は閉口していることから、初めから阿吽の二天像として作られたものと考えられます。
 持国天の面相部に後補がみられますが、保存状態は良好で、現在金沢市内で確認されている最古の二天立像です。

多聞天
多聞天
持国天
持国天

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