バイカル湖南端に位置し、アンガラ川とイルクート川の合流点にあり、イルクーツク州都でもあります。気候は大陸的で厳寒の時期が長く、8割以上がロシア人で残りはモンゴル系民族等となっています。
17世紀に、コサックの一隊が毛皮をとるためにこの地方に住み着いたのが始まりで、1661年に現在のイルクーツク市の礎となるイルクーツク要塞が築かれ、1686年に市政が敷かれています。ロシアの大動脈であるシベリア鉄道が通過する交通の要衝の地であることや豊かな天然資源を背景にシベリア開発の中心地として発展し、工業、機械、木材及び食品などの産業も発達しています。
バイカル湖から流れ出す唯一の川であるアンガラ川の沿いに広がる市街は、美しく落ち着いた雰囲気から「シベリアのパリ」とも呼ばれています。
市内には、イルクーツク大学をはじめとした教育機関が充実しており学生が多く、学術・研究機関のほか、劇場などの施設も充実しており、市民の文化・芸術活動も盛んです。