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金沢市

 
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現在位置:トップの中の文化財と歴史遺産の中の歴史遺産保存の取り組みから土清水塩硝蔵跡
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土清水塩硝蔵跡

土清水塩硝蔵跡(つっちょうずえんしょうぐらあと)の調査と整備

金沢市では、江戸時代に加賀藩が黒色火薬(こくしょくかやく)を製造した土清水塩硝蔵跡の調査を平成19年度から同22年度まで実施しました。

1. 土清水塩硝蔵跡の位置

土清水塩硝蔵の位置図
土清水塩硝蔵の位置

土清水塩硝蔵跡は、金沢城から南西に約4.5キロメートル離れた涌波(わくなみ)1丁目から涌波町にかけての範囲にあります。敷地範囲は約11万平方メートルにわたると考えられており、兼六園とほぼおなじ広さがあります。

2. 土清水塩硝蔵跡の歴史

江戸時代初期、加賀藩の火薬は金沢城内の製薬所で製造されていましたが、城内に火災被害を及ぼしたため、慶安4年(1651年)に小立野の波着寺(はちゃくじ)付近に移転しました。ところが、これも明暦3年(1657年)に火災で焼失したため、翌万治元年(1658年)に旧大桑村および旧涌波村地内に移転しました。これが土清水塩硝蔵です。以降、加賀藩の黒色火薬生産はおもに土清水塩硝蔵で行われていました。幕末には火薬需要の増加に伴い施設の拡充が行われましたが、明治時代に入ってまもなく廃止されたと考えられています。

3. 加賀藩の火薬生産

硝石御土蔵の礎石検出状況
硝石御土蔵の礎石

黒色火薬は、火縄銃(ひなわじゅう)などの火薬として使用されていました。原料は、塩硝(硝石)、硫黄(いおう)、木炭の3つで、これらを粉末にした後に混合して水を加えてねり、乾燥させることで完成します。この材料を粉末にする水車の動力源として辰巳用水が使われていました。材料の塩硝は、おもに越中五箇山で独自の方法によって大量生産され、その量・質ともに日本一であるとうたわれました。硫黄は立山で採集されていました。

4. 土清水塩硝蔵跡の発掘調査

平成19年度・20年度の調査

堀跡の検出状況
堀跡

土清水塩硝蔵の中枢部を囲む堀の南辺と東西に並ぶ2棟の硝石御土蔵(しょうせきおんどぞう)を確認しました。
中枢部を囲む堀は、幅が約3.5メートル、深さが約2.5メートルで、断面形はほぼV字形でした。
西側の硝石御土蔵では、基礎を土壇状に盛り上げ、柱をすえるための礎石を、南北約7.3メートル、東西約21.8メートルの範囲に等間隔に置いていました。また、周囲からは赤みをおびた釉薬(ゆうやく)をかけた瓦が大量に出土しました。軒(のき)の部分にあたる瓦には藩主前田家の家紋である梅鉢(うめばち)紋があしらわれたものもあり、これによりおよそ広さ48坪の瓦葺き土蔵が建っていたことが判明しました。

平成21年度の調査

搗蔵跡の検出状況
搗蔵跡

黒色火薬の原材料を粉末に加工していた搗蔵(つきぐら)という施設跡で発掘調査を実施しました。
発掘調査では、平行に並べられた石組と円形に並べられた石組が見つかっており、前者が搗蔵内を流れていた水路の跡、後者が搗臼などを据えていた跡であると考えられます。建物内では辰巳用水の水流を引き込み、水車を回して材料を粉末にしていたと考えられます。
この他、中枢部を縦貫する道路の痕跡を確認しています。

平成22年度の調査

縮具所跡の水路の検出状況
縮具所跡の水路

縮具所(しゅくぐしょ)と呼ばれる建物跡で発掘調査を実施しました。
発掘調査では、縮具所内を流れる2本の水路の跡を確認しました。2本の水路はいずれも石垣積みのしっかりとした造りで、搗蔵と同様に縮具所内で水流を利用した作業が行われていたことを示しています。

5. 保存整備

土清水塩硝蔵跡は、加賀藩の軍制や対外政策を知る上で欠くことのできない貴重な文化財です。現在まで数少ない文献史料や絵図資料から様々な検証がされてきましたが、今回の調査を通して、より具体的な姿が明らかになりました。金沢市ではこれを受けて平成23年3月に調査報告書を刊行し、調査成果を内外に公表しました。その後、同25年3月には国史跡「辰巳用水」の附(つけたり)として国史跡に追加指定されました。
国史跡指定を受けて平成25年度に保存管理計画を、同26年度には整備基本計画を策定し、同27年度からは史跡整備に向けて用地取得を進めています。
金沢市では、全国的にも類例の少ない江戸時代の火薬製造施設である土清水塩硝蔵跡の保護と継承を図り、その魅力を全国に発信することを目的として、土清水塩硝蔵跡の史跡整備を進めていきたいと考えています。

 

土清水塩硝蔵の推定復元図(画像クリックで拡大)
土清水塩硝蔵推定復元図(画像クリックで拡大します)

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問い合わせ先

文化スポーツ局 文化財保護課
電話番号:076-220-2469
FAX番号:076-224-5046
bunkazai@city.kanazawa.lg.jp

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