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金沢市

 
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金沢の文化の人づくり奨励金制度インタビュー(岸田様)

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岸田 志穂 様

伝習者: 岸田 志穂 様

岸田 志穂 様

-大学時代、染織を専攻されたきっかけを教えてください。
 両親の知人方が織屋をしていて、中学生のころに織物が好きだったら織らせてあげるよと誘われ、ご好意から2年間着物を織らせてもらったり、そこで習い事のようなこともさせてもらっていました。ですので、元々着物とかには興味があって、小さい時から、繊維はすごく身近で、何か作るということがすごく好きだったので、染織をもっと詳しく学びたいという思いから関東の美大を選びました。

 -大学を卒業後、金沢で染織を学ぼうと思ったのはなぜですか。
  
大学の先生が金沢卯辰山工芸工房出身で、現在も同工房にいらっしゃる方なのですが、そのおかげで卯辰山卯辰山工芸工房の存在は、学生時代から知っていて、観光も兼ねて訪れたりもしていました。
金沢を訪れる度に、町並もすごく素敵で、すごくいいまちだなという印象がありました。
それに、卯辰山工芸工房の研修者育成のための制度自体に、私はとても驚きました。
 -研修生への助成制度は、全国的にも珍しいと思います。
 はい、そこが金沢で染織を学ぼうと思った理由として、一番大きいところでした。卯辰山の工芸工房に入ったのをきっかけに、金沢の古くからの歴史と、卯辰山工芸工房ができるまでの背景が結びついているように感じました。そういったこともあり、金沢はとてもものづくりがしやすい街というか、街として工芸家を全力でバックアップしてくださっていると思います。このことは、実際にこの地に住んでみて、なお強く思いました。
 

-卯辰山工芸工房を修了された後、現在はご自宅で制作活動をされているのですか。
  はい。ここ(自宅)の小さな部屋でやっています(笑)。
 卯辰山工芸工房には、染織を専攻したのですが、元々独学で刺繍もしており、研修期間の3年間、いろいろと考える時間もたくさん頂けたので、私ができることは何だろうと考えた時に、刺繍と染織を掛け合わせて制作したらいいのではないかと思いました。ですので、今も布は自分で染めて、その上に刺繍をしています。まとめて布を染める日を決めていて、多くの布を一気に染めます。ですので、普段は刺繍をしていることの方が多く、染めた布にちくちくをずっと(刺繍を)やっています。自分で染める場合、お風呂場で作業する時もあるのですが、金沢市内の湯涌創作の森の設備を借りる時もあります。洗うという作業が、自分で染める上で結構ハードルが高いので、このような施設があることも、すごく魅力的だと思います。

-独学で刺繍を始めたきっかけはなんですか。
 学生時代に、タイを旅行した際、そこで様々な民族刺繍を見て、その技術やデザインにとても感動し、帰国して、早速刺繍を始めたことがきっかけです。海外でこれまで見たことのない工芸品や布製品等を見て、興奮して始めてしまったことから、自分は感化されやすいのかなというところもありましたが(笑)
 

岸田 志穂 様

-岸田さんは卯辰山工芸工房での研修を修了後、金沢市の文化の人づくり奨励金制度を活用して、フィンランドでテキスタイル等の実地研修を行いました。
 卯辰山工芸工房の館長に、「この工房の研修修了者を対象とした、国外での奨励金制度があるから、ぜひ活用して海外(フィンランド)へ行ってみたら」との提案をいただいたことがきっかけで、金沢市の奨励金制度に申し込みをして、海外での実地研修に行かせていただきました。新しいものを発見できたら、さらに自分が進化できるのではないかという期待をしつつ、行かせていただきました。
 訪問先のフィンランドはテキスタイル(マリメッコなど)がとても有名で、発祥の地でもありました。
 私は、卯辰山工芸工房で研修している間、展示方法等で迷ってしまうことが多く、布は自立しないので、見せ方が難しいとずっと悩んでいました。テキスタイルが盛んな北欧の生活の中では、おそらく違う布の見せ方をしているのではないかと想像しており、私はそういうものを見たいと思って行かせてもらいました。
やはり、期待どおりで、一緒に連れて行ってくださった先生に、先生のご友人の家を見せていただいたりとか、一緒にご飯を食べさせていただいたりだとか、とにかくいろいろなフィンランドの一般家庭の家を見せていただき、生活空間における布の使い方がとても勉強になりました。世代によっても見せ方は異なりますし、そういうことも含めて、やはり学ぶことがとても多かったです。手織りのじゅうたんを敷くのではなくてタペストリーとして使用していたことも、向こう(フィンランド)の方々にとっては、ごく普通のことなのですが、わたしにとってはかなり衝撃的でした。
「あ、こういうのはありなんだ」というように、いい意味で概念が覆され、私がこうでなければいけないと思い込んでしまっていた部分があったことに気づき、とても面白く参考になりました。

-その経験を、今後どのように生かしたいですか。
 私は、この染織と刺繍を、将来ずっと続けていきたいと思っています。売れている作家さんは、色々な展望があると思いますが、大学を卒業してずっと創作活動を続けてきている中で、私は何よりも続けていくことが一番難しいのではないかと強く思っています。
 そして、これからも続けていくためには、お客さんになってくれる人がいることはもちろん、私の作品に共感してくれる人がいないと、なかなか難しいと思います。誰かの生活の中で、ちょっとでも、何かわくわくするようなものを作り続けて、それをちゃんと買ってくれる人がいて、このような毎日を続けられることが、私の一番の夢です。
せっかく金沢の卯辰山工芸工房に3年間行かせてもらいましたので、やはり続けなければ金沢に来た意味も、私の中では薄れてしまうと思います。
 
-長く続けていくためには、多くのお客さんの目に触れる機会も大切で、そのための販路開拓をするにも、つながりやきっかけが必要ですよね。
 そうですよね。去年は、卯辰山工芸工房の研修者に、京都の出身の方がいて、その方の知り合いのギャラリーの人に紹介してもらい、京都で個展を開催しました。卯辰山工芸工房にいる時は、人のつながりがすごくあったのですが、卒業してしまうと、薄くなってしまいました。販路を開拓できるような制度などもあればいいとは思うのですが、一方で甘えだというところもあるので、もうちょっと自分で動かなければいけないという思いもあります。
 金沢では、市民が工芸品などに親しめるイベントが頻繁に開催されていて、工芸を好きな方が多いという印象を持っています。お客さんとして見に来てくれる方には、どこの展示でもお会いするような方もいらっしゃるので、そういったつながりは、金沢ならではだと感じます。そういう方々がいるから、私たちもきっと制作を続けられると思うので、誰でも工芸に親しめる機会がたくさんあるというのは、とてもいいことだなと思います。

-ふるさと納税の寄附金を「文化の人づくり基金」に積み立てして、文化の人づくりに活用する制度について、どのように思いますか。
作家側からすると、何て素晴らしい制度なんだろうと思います。
 やはり、自分のお金ではなかなか行けない場所での研修ができる制度なので、もっと、多くの作家さんに周知されれば、うまく利用できる人もいっぱいいると思います。おそらく、その制度自体を知らない人が多いのではないかと思っていて、それはすごくもったいないことです。
 私は、自分の今後の制作に、何かいいスパイスが加わればいいなという思いで、海外研修へ行かせていただきました。ですが、そうではなくて、もっと具体的にこういうことがやりたいという人もきっとたくさんいると思うのです。

-今後もずっと金沢で制作活動を続けられるご予定ですか。
 そうですね。今、日本はどこへ行っても同じような風景が並んでいて、大きな国道沿いの景色は特に似かよっています。
 そういう中で、古くからの町並が残っていたり、逆に新しく21世紀美術館があって、その横に兼六園があるという金沢の風景は、大変印象的でした。金沢に住む皆さんは、これまでも、今も、街の個性を理解して受け継いできているのだと思うのです。そういう街の風情が残っていることがとてもいいことだと思うので、今までのまま、自分たちの強みをずっと守り続けていくべきだと思います。
 作品を作り続けて、それを誰かが手に取ってくれることで、制作を続けていけることがわたしの夢です。将来的には、もうちょっと広い部屋で制作したいという思いはありますが、やはり売ることに関しては売るためのスキルが必要なので、そこは他の人に頼って、作る側に専念したいと思っています。
今後は、作り続けるためにも、もっと自分の中で「作る」という意味を深く考えつつ、ただただ可愛いものをつくるだけではなくて、なぜこの作品に刺繍がしてあるのか、なぜこれをわざわざ手で染め、そして刺繍を施して作品になっているのかということが、もっと明確に示せるような作品づくりをしていきたいと思っています。
 

問い合わせ先

総務局 総務課
電話番号:076-220-2091
FAX番号:076-261-7755
soumu@city.kanazawa.lg.jp

総務局 市民税課
電話番号:076-220-2161
FAX番号:076-220-2154
shiminzei@city.kanazawa.lg.jp

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