| 意見の概要 | 回 答 |
基本理念について |
1 | 1.表現をもっと的確に。「市民の誰もが必要なときに価値ある学びができる学習文化都市金沢を目指します。」の表現は標題の「学びによるいきがいとくらしの創造」と結びつかない。本計画が何を理念としているのか、市民レベルの目線で、わかりやすい表現にしていただきたい。 | 1.自己実現、自己啓発、職業上の能力向上などを目指す「学び」が、市民一人ひとりの生きがいとなり、その「学び」の成果の還元が、魅力あるくらしや都市づくりへつながる、という考え方ですのでご理解願います。 |
2.既存の市の諸計画の説明は不要。必要があれば解説すれば良い。 | 2.新しい計画ができるまでのこれまでの流れを理解していただくためのものです。 |
基本目標1 施策の方向(2) 行政と民間の連携による学習機会の提供 |
2 | リカレント教育とあるが、言葉の注釈がいるのではないか。 | 注釈または注釈資料をつける方向で検討します。 |
基本目標1 施策の方向(5) 生涯学習推進拠点となる施設の整備と機能の高度化 |
3 | 1.中央公民館は、地区公民館の中心と位置付けし、政策的なモデル事業や指導者養成のみ実施する。(教養講座は民間のカルチャーセンターにまかせる) | 1.中央公民館については、ご指摘の通りと考えます。 |
2.長町研修館は、NPOに施設管理委託すればどうか。 | 2.長町研修館の機能や管理のあり方についての方向性を打ち出すよう検討します。 |
基本目標2 施策の方向(2) スポーツ活動の充実(金沢市民スポーツ振興計画の推進) |
4 | 総合型地域スポーツクラブの育成を追加してはどうか。金沢市民スポーツ振興計画のなかで地区公民館に総合型地域スポーツクラブを設立しようとの計画があるので、ぜひこれを育成支援することを明記してはいかがか。 | 総合型地域スポーツクラブについては生涯学習の重要な事項であると認識しており、金沢市民スポーツ振興計画の中に含まれているものと考えます。 |
基本目標3 施策の方向(1) 地区公民館の事業内容の拡充 |
5 | 地区公民館の土、日、祝の開館を検討すべきである。 | 各地域の実情等を考慮しながら、今後の課題として積極的に検討していきます。 |
6 | 隣接市町との生涯学習活動の連携強化を追加してはどうか。将来にわたる合併を考慮して、生涯学習部門における隣接市町との連携を深める必要があり、すでに実施中の公民館交流活動等をより活発化してはいかがか。 | 隣接した市や町との連携についてはご指摘の通りです。例として、南砺市・小矢部市との親子交流や内灘町との公民館交流など、すでに連携した活動もあり、今後も地域の実情を踏まえ、連携を図りたいと考えます。 |
7 | 金沢の公民館は、金沢方式とよばれ他都市にみられない独特の社会教育が展開されている。しかし、近年、各公民館では時代に即応していない事業や、利用者の特定化がみられる。改革をすべきである。 ・時代を先取りしたモデル事業の展開、学習形態やカリキュラムの企画指導強化 ・地区公民館に「集める」のではなく、町会の集会所や企業を利用した「出前」へと発想の転換を図った社会教育の展開、生涯学習情報の相談窓口の研究 | 施設整備と共に機能の充実が課題であり、ご指摘の点を踏まえて公民館事業のあり方を提示したいと考えます。 |
基本目標3 施策の方向(2) ふるさと教育、ふるさと学習の推進 |
8 | 首都圏等に住む、石川県出身の学生が、Uターン就職し、地元企業へ就職したとき、企業内研修の一環と位置づけした「ふるさと教育」が出前講座形式で計画できないか。※まちづくりは「ふるさとの歴史を知ることから」と言われているが、ふるさとの歴史、文化を学びたいという市民意識の啓蒙につながる。 | ふるさと教育は、すでに地区公民館単位でも行われているところがありますが、県や経済団体などの取り組みもあり、今後、様々なところと連携を図りながら、ふるさと金沢の理解を深める取り組みを推進していきたいと考えます。 |
基本目標3 施策の方向(3) 人権教育の推進 |
9 | バリアフリーというのは障害を取り除くということで、ユニバーサルデザインや交通バリアフリーや住宅バリアフリーなど物に対して障害を取り除く意味でよく使われていますが、ここで使う、「心」にはふさわしくないのではないか。男女共同参画から考えても、人権教育としてきちんと、ふさわしい言葉に言い換えてほしい。 | バリアフリーという言葉については、広く認知されていると考えています。お互いを理解し合う、という意味も持つので、この表現とさせていただきます。 |
基本目標3 施策の方向(4) 学校と地域社会の連携促進 |
10 | 子どもを育てる地域づくりのための遊び場の充実についての取り組みを明記してほしい。子どもを育てる地域プランづくり事業が行った成果等を活かす内容で、地域の子どもたちの遊び場づくりや改善、充実施策を明記してほしい。加えて、青少年の健全育成活動の推進も明記してはいかがか。 | 金沢子どもを育む行動計画にもご指摘の考え方が示されていますように、子どもの遊び場についての重要性は十分理解しております。健全育成の推進については本計画でも、基本目標3の(4)に表記しています。 |
基本目標3 施策の方向(5) 学校施設の多様な活用による地域と学校の教育力の相互向上の促進 |
11 | 地域の体力作り、スポーツ振興、文化振興及びコミュニティ活動に対する小・中学校の学校施設の地域開放を明記してほしい。現在、すでに実施中だが、地域への学校施設の開放についてより拡大、充実することを明記してほしい。 | 行政改革大綱の中にも位置づけられており、基本目標3の施策の方向(5)にも明記してあります。 |
基本目標3 施策の方向(7) 読書活動等の推進 |
12 | 新規図書館を設けることが不可能な時にあって、図書館機能を補完している自動車文庫の充実強化と主要地区公民館図書室との連携を行うこと。 | ご指摘の自動車文庫の充実強化と主要地区公民館との連携については、読書活動の推進に寄与するところであり、検討していきたいと考えています。 |
基本目標4 市民参画と協働によるまちづくり |
13 | 市民参画、協働の定義を示してほしい。金沢市としての定義になるかと思います。部署によって定義が違うというのはおかしなことになる。協働はまだ法的には定義されていないと思うので、その辺をあいまいにするのではなく、市としてしっかりと示してほしい。 | 専門用語等を用いる場合、定義や用語解説を掲載するようにします。 |
14 | ボランティア活動の支援・・・教育現場では使用していない。強いていうなら奉仕活動である。教育と行政の視点・解釈が違うと混乱する。教育現場との整合性を図ってほしい。ボランティアを支援・奨励するのであれば、実施される事業においては、できるだけボランティア枠を用意し、対応できるようにするべきで、それ以上の支援奨励は必要ない。受け入れる時の条件を明らかにする等、関わるときの注意すべき点や、やってほしいことを明確に示すこと、必要な技術をはっきり明示し、本人との合意のもとで、受け入れるべきだ。 | ボランティア活動は「本来、個人の自発性に基づき、その経験、能力、時間等を個人や社会に向けて提供する貢献活動」として捉えています。 この視点に立ち、当計画では、行政として支援する際の基本的立場を明らかにすることにとどめます。 |
15 | 「市民参画と協働によるまちづくり」は大変重要なテーマの一つである。特に少子・高齢化、情報化、国際化、成熟化等の時代の中で、2007年問題と言われている退職を控えた団塊の世代の生涯学習の場の提供や、これらの人々の人生の、経験や知識を活用することは、「いきがい」と「地域のまちづくり」に果たす役割は、大変大きい。「社会貢献」や「市民参画」が叫ばれ、本市が目指す「公私協働のまちづくり」を行うには、施策の方向と具体案をしっかりと盛り込むべき。例:公民館委員の役割の研修や生涯学習ボランティアの養成 | ご指摘の通り、団塊の世代の経験、知識を活用していただくことなども含め、いきがいと地域のまちづくりに、市民の方が参画してくださることは、大変重要であると認識しております。本計画では、包括的に施策が目指す方向を示したものですが、個々の具体的な施策の中で十分に取り組んでいきます。 |
基本目標4 施策の方向(4) NPOや市民団体との協力・協調関係の構築 |
16 | 「講座等」を「講座の開催や施設管理等」に変更できないか。 | 地区公民館では既に指定管理者制度が導入されています。また、その他の学習施設の管理については今後の指定管理者制度導入との兼ね合いもありますので、ここでは「講座等」とさせていただきます。 |
基本目標5 施策の方向(2) 大学等高度な教育機関・文化施設の学習財である「知」の共有による学習の推進 |
17 | 金沢大学の講座をはじめとする環状大学講座との連携を強化すべき。(特に、市民への学習機会増へのPR方協力を含む) | 市内の各大学との連携を強化することは、学習機会の充実の面からも、情報提供の面からも重要な課題であると考えます。 |
基本目標5 施策の方向(5) 姉妹都市を中心とした、双方向の国際交流による「金沢」の発信 |
18 | 国際化に対応する学習体制の充実を追加(強調)してほしい。金沢市の大学には多くの留学生が来ており、市民として生活を共にしている。これらの人たちに対する取り組みや日常の応対は市民レベルで極めて重要。 基本目標5の施策の方向(5)の内容だけでは不足。市民自らが外国語を勉強し、接触を深める施策が必要。 | 施策の方向(5)の中で、市民が、多文化の理解を深め、コミュニケーション能力を高める取り組みとして書かれておりますので、こちらでお読み取りいただきたいと思います。 |
全体 |
19 | すべての部局にいえることだが、骨子案にしても、行政サービスが十分市民に知らされていないという現状があると思う。もっと情報開示の改善を図っていただきたい。どんなよい施策も市民が知らなければ、その行政サービスを受けることも行政に協力することもできない。活気ある街とは、情報開示の徹底と、広報の充実に努めることだ。これを適当にやっていれば、それなりの街にしかならないということだ。 | ご指摘の点はあらゆる施策を推進していくなかで、大変重要な課題であると認識しています。 |
その他 |
20 | 学びは、子どもであれ、大人であれ、誰にとっても重要な営み。学びに対する市民一人ひとりの意識改革につながるものとなる計画であるよう願っている。子どもたちが生涯意欲をもって学び続ける社会になるため、今大人がそのモデルをしめさなければならない。石川をリードする中核市としての金沢市の施策と推進計画に大きな期待を寄せている。 | 大変ありがたいご意見であり、このご意見を励みに取り組んでいきます。今後ともご協力とご理解をいただきたいと思います。 |