【所在地】金沢市新保本5-47
【国指定史跡】昭和62年2月23日指定
【指定面積】4,456.17平米
金沢市の西南部に所在する縄文時代後期から晩期にかけての集落遺跡です。昭和55年に行われた発掘調査では、349点の木柱根が発掘されました。なかでも環状木柱列(かんじょうもくちゅうれつ)は、直径約60から90センチメートルのクリの巨木を縦に半分に割り、切断面を外側に向けて直径約7メートルの円形に立て並べたもので、全国ではじめて発見されました。この環状木柱列の用途・機能については様々な意見があり、現在でも明らかになっていません。
遺跡の中心部は「チカモリ遺跡公園」として整備され、環状木柱列などが復元されています。
遺跡公園に隣接する金沢市埋蔵文化財収蔵庫には、チカモリ遺跡をはじめとして、市内の遺跡から出土した遺物を時代別に展示してあります。また、金沢縄文ワールドの常設展示室では環状木柱列が室内復元されており、発掘調査で出土した木柱根を間近に見学することができます。
出土遺物のうち、チカモリ遺跡出土の柱根57点については、石川県指定文化財に指定されています。
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