金沢市冬期バリアフリー計画 1-1(2)

1-1 概況(つづき) (2)気候特性

1. 全体の傾向

金沢市の気候は、雪や雨が多く日照時間が少ないという典型的な日本海側気候であり、冬期に雪が降りやすく、年間を通して降水量が多いという特徴がある。
例年、12月初めに初雪が降り、特に、1月から2月にかけて降雪が集中する傾向がみられる。年間降雪日数の平均は、58.3日である。
平均気温は、冬期でも氷点下を下回ることは少ない。

雪国の降雪量と人口のグラフ

図 雪国の降雪量と人口
(出典:平成12年度全国市町村要覧、日本気候表(1971-2000)(気象庁))

代表都市における降水量・気温の月別変化のグラフ

図 代表都市における降水量・気温の月別変化(出典:理科年表平成15年国立天文台編)
(注意)各月の降水量および平均気温は1971年から2000年までの30年間

表 年間の日照時間と雷日数の平年値(上位10県庁所在地および東京)
(注意) 日照時間および平均気温は1971年から2000年までの30年間の平均値

年間の日照時間の平年値(上位10県庁所在地および東京)
  都市 年間の雷日数
1 秋田 1597.4時間
2 富山 1599.6時間
3 福井 1610.2時間
4 新潟 1651.0時間
5 山形 1653.3時間
6 金沢 1667.5時間
7 青森 1675.6時間
8 鳥取 1677.7時間
9 松江 1729.6時間
10 京都 1734.3時間

 

東京 1847.2時間
年間の雷日数の平年値(上位10県庁所在地および東京)
  都市 年間の雷日数
1 金沢 37.4日
2 福井 30.9日
3 新潟 30.5日
4 秋田 29.4日
5 富山 29.4日
6 鳥取 24.9日
7 熊本 24.3日
8 宮崎 24.2日
9 宇都宮 24.0日
10 松江 23.0日

 

東京 11.3日

(出典:理科年表平成15年国立天文台編)

金沢市の降雪のパターンとしては、毎年決まった降雪量があるというよりは、降雪量の多い年と少ない年がランダムにあることがわかる。近年は暖冬傾向にある。

金沢市における降雪量の経年変化のグラフ

図 金沢市における降雪量の経年変化(資料:気象庁データ)

(注意)金沢気象台が1991年10月に金沢市弥生町から現在地(西念町)へ移転したため、1992年の値は欠測

2. 雪質

金沢の雪の特徴としては、東北地方や北海道に比べて雪密度や含水率が高く、湿った重い雪質であることが挙げられる。一日の寒暖の差が大きいため、日中は融解、夜間は凍結を繰り返す。

表 降雪直後の雪密度(単位:グラム 毎 立方センチメートル)
  北陸地方 新潟地方 東北地方 北海道
雪密度 0.08~0.10 0.07~0.09 0.06~0.08 0.05~0.08

(資料:北陸の雪2000 公益社団法人 雪センター)

3. 2001年の大雪

近年10数年間は暖冬消雪であったが、2001年には日降雪量84センチメートルを記録する大雪に見舞われ、県内各地で歩行者の転倒事故や交通渋滞が相次いだ。
2001年の大雪は、短期に極めて多量の降雪があり、その後2週間近くも市民生活に多大な影響を与えた。

金沢市における2001年1月の日別気象状況のグラフ

図 金沢市における2001年1月の日別気象状況(資料:気象庁データ)

(注意)降雪深さ:午前9時より翌日の午前9時までの間に降った雪の一定の期間内につもっ た雪の深さ
積雪深さ:積雪の深さ(センチメートル単位)

道路に降り積もった雪が道路脇に高く積み上げられ、道幅の狭くなった道路を大型乗用車が2台が車体ギリギリで行きかっている写真

道路が狭くなり交差困難な道路

バスターミナルなるに、沢山の人が行列を作り、バスが来るのをまっている様子の写真

雪で大幅に遅れたバスを待つ乗客(金沢駅)

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