金沢市冬期バリアフリー計画 3-1
3-1 重点整備地区における基本方針
重点整備地区では、冬期における安全で快適な歩行空間の確保により、冬景色の美しい金沢らしさを歩いて感じることのできるまちづくりを目指していく。このため、歩道のバリアフリー整備と一体となった消融雪施設の整備や、行政主導による歩道除雪、市民協力による新しい除雪システムの導入など、地域の実情に応じた施策を推進し、快適な歩行者ネットワークを構築していく。
1. 年間を通じて安全で快適に歩けるまちづくり

雪景色が美しい主計町
冬期においても安全で快適な歩行空間を確保するため、歩道消融雪施設を兼ね備えた歩道のバリアフリー整備を進めていく。また、冬期も楽しんで散策できるような道筋整備も同時に進めていく。
- 冬期にも配慮したバリアフリー整備
(幅広歩道、横断・縦断勾配の緩和、段差解消、滑りにくい舗装材の整備等) - 環境に配慮した歩道消融雪施設の整備
- アーケードや上屋等、全天候型施設の整備
- 冬期も楽しんで散策できる道筋整備
2. 冬期歩行者動線の連続性確保
快適な歩行者ネットワークの構築を目指し、歩行者が特に多い歩道の整備を重点的に進めていく。ネットワーク不連続箇所や、交差点、バス停などの接続部についても、ポイント整備を重点的に進めていく。
- 金沢の都市構造の骨格である都心軸を中心とするネットワーク整備
- 歩行者が特に多い歩道での重点整備
- 既存施設を効率的に活用した整備
- ネットワーク不連続箇所のポイント整備
- 交差点、バス停などのポイント整備
3. 市民と行政の協働
行政だけで市内すべての歩道や生活道路の除雪を行うには限界があるため、行政は沿道住民の除雪に対して支援し、市民と行政が適切な役割分担を行い、市民協力により歩行空間の確保を図っていく。
- 歩道除雪体制の充実
- 行政の住民除雪に対する支援
- 協働型システムのモデル的な取り組み