金沢市冬期バリアフリー計画 3-3(1)
3-3 歩行者ネットワークの整備内容

図 歩行者ネットワークの整備計画と整備イメージ





1. 地区別の整備内容
1. 金沢駅西口~県庁

2. 金沢駅東口~リファーレ~武蔵~橋場

3. 国道157号沿い (香林坊~片町~野町)
4. 長町~長土塀

5. 広坂~石引~大学病院前

2. 歩行者ネットワークにおける整備内容
1. 幹線ネットワーク路線
幹線ネットワーク路線では、基本的に歩行者利用の多い広幅員歩道の整備を優先的に進め、整備済み路線やアーケードなどの既存施設と有機的に結合させ、無雪空間の拡大を図る。また、歩行者の集中する交差点、バス停等においては、局地的な融雪施設の整備推進により、無雪空間のネットワーク形成を図る。
1.ネットワークの形成
- 既に整備が済んでいる路線やアーケードなどの既存施設を有効に活用し、部分的に未整備な箇所の整備を進め、無雪空間のネットワークの形成を図る。
2.防雪設備の整備
- 幹線ネットワーク路線では、歩行者利用率の高い広幅員歩道から優先的に散水・無散水の防雪施設整備を行う。
- アーケードや上屋等、全天候型施設の整備も進めていく。

香林坊のロードヒーティング

リファーレ前のアーケード
3.拠点バス停のバリアフリー整備
幹線ネットワーク沿いにある乗降客数の多いバス停は、バリアフリー機能を持たせるだけでなく、さらに冬期における休憩場所にもなるような、拠点バス停の整備を図る。
例) 武蔵が辻(丸年前)、香林坊(日銀前)、野町広小路 など

休憩場所としても活用できる橋場町バス停

2. 準幹線ネットワーク路線
準幹線ネットワーク路線は、都心軸へのアクセス性を高め、重点整備地区を面的にカバーする路線として、歩道設置済み路線のうち、歩行者数の多い路線を位置付ける。
散水・無散水消雪設置による無雪化を図るほか、施設整備が困難な場合は、歩道除雪を行い、歩行者ネットワークの形成を図る。
1.防雪施設の整備

金沢21世紀美術館
電線類地中化や歩道の拡幅等の道路改良に合わせて、散水・無散水消雪の設置による無雪化を進めて行く。
例)金沢21世紀美術館前の歩道 など
2.行政主体の歩道除雪体制の強化
行政主体の歩道除雪体制を強化し、歩道除雪路線や、歩行者が多く歩道融雪施設の整備やアーケードの施設整備が困難な路線においては、幅員2.5メートル以上の歩道については小型除雪車による除排雪、幅員2.5メートル未満の歩道については小型除雪機及び人力により、行政が主体となって、歩行者空間の確保に努める。

小型除雪車による歩道除雪

小型除雪機による歩道除雪
3.商店街や企業と連携した歩道除雪

歩道除雪は行政が主体となって行うが、コミュニティ道路的な路線は、住民協力路線とし、行政は、沿道の商店街や企業に対し、除雪道具の貸与等の支援を行い、官民一体となった除雪活動を行う。