常徳寺梵鐘

じょうとくじ ぼんしょう

 梵鐘の銘文には「寛文13年(1673年)鋳師宮崎彦九郎藤原義一」とあります。義一は初代の宮崎寒雉(みやざきかんち)です。
 寒雉は京都で茶釜製作の技法を学び、のちに加賀藩御用釜師となりました。京都から招かれた茶道奉行の千仙叟(せんのせんそう)の指導のもと、数々の名品を残しています。寒雉の鋳造技術と形の美しさは高く評価されていて、この梵鐘も駒(こま)の爪(鐘の下端の突起帯)の技法が素晴らしい逸品です。

  • 総高:128.0センチメートル
  • 口径: 77.2センチメートル

金沢市指定文化財

  • 種別 有形文化財 美術工芸品
  • 指定 昭和55年12月1日
青銅色の梵鐘全体の写真
正面から撮影した青銅色の梵鐘アップの写真
青銅色の梵鐘を見上げて撮影した写真

寺町寺院群とその周辺の文化財(多言語解説)

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