山錦楼
さんきんろう
山錦楼は明治28年に野田町で創業された老舗料亭で、後年、明治30年頃建築の町家に移り、現在に至ります。
金沢では、大正末期から昭和初期に3階建の料亭や旅館が多く建てられました。元は2階建ての町家だった山錦楼も、大正14年から昭和2年頃にかけて増改築をし、現在の地上3階建地下1階の姿になりました。正面の外観は、町家を基調とした近代和風建築らしい、端正な意匠でまとめられています。犀川から見た4階建ての外観も見所です。
同時期に建てられた料亭で現存するものは少なく、古い景観を残す蛤坂(はまぐりざか)周辺でもひときわ目を引く貴重な歴史的建造物です。
金沢市指定保存建造物
- 種別 日本建築
- 指定 平成7年4月11