高岸寺鐘楼

こうがんじ しょうろう

 本堂向かって右手に連なる祀堂(しどう)と二階の鐘楼からなる建物で、鐘楼(しょうろう)の小屋裏にあった棟札(むなふだ)から寛政九年(1797年)の建築と推測されます。ただし、一階の祀堂の虹梁(こうりょう)の絵様(えよう)が古めかしいことから、祀堂は江戸時代前期に建てられ、その後、鐘楼が増築された可能性も考えられます。また、現在の鐘楼の位置は、本堂が再建された文久元年に移動したもので、当初は、現在よりも本堂側にあったことが痕跡などから分かります。
 鐘楼の鐘は、「撞かずの鐘」と呼ばれ、寺伝によれば、城下の有事にのみ突くことが許されたもので、今日に至るまで一度も撞かれたことがありません。


金沢市指定文化財

  • 種別 有形文化財 建造物
  • 指定 平成20年5月1日
右側の祀堂の建物に連なって左側に二階建ての鐘楼がある建物外観全体を写した写真

鐘楼全景 窓の形は花頭窓(かとうまど)という

鐘楼内部にある梵鐘の写真

平成23年に復元された梵鐘

はしごが立て掛けてある鐘楼1階にある祀堂内部の写真

1階の祀堂

寺町寺院群とその周辺の文化財(多言語解説)

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