本願寺金沢別院山門

指定保存建造物:本願寺金沢別院山門(ほんがんじかなざわべついんさんもん)

本願寺金沢別院山門の詳細
所在地 金沢市笠市町2番47号
指定保存建造物 平成13年9月21日指定

本願寺金沢別院の創立には諸説ありますが、「金沢別院沿革史」によれば、延元4年(1339年)に第3代覚如が加賀の国に巡錫の際、現在の金沢城本丸の位置に草庵を建立して本源寺と号し、第2代如信の13回忌を勤めたことに始まるとされます。本源寺は加能越三州の浄土真宗根本道場として、別名「御山」と尊称され、後に本願寺の別坊(御山御坊)とされ、浄土真宗の拠点となりました。天正8年(1580年)、佐久間盛政に攻め滅ぼされましたが、前田利家の金沢入城後の天正11年(1583年)、寺地を袋町(尾張町2丁目・安江町)に賜り再建しました。慶長16年(1611年)、3代藩主利常から現在の寺領を拝領して伽藍再建に着手、元和元年(1615年)、本堂が完成しました。
山門は切妻造りの四脚門で、左右に脇門を設け前後に大きな軒唐破風をつけます。軸部は全て円柱、組物は実肘木付の三ツ斗で、格天井を張ります。屋根は本瓦葺きです。建築年次は明治26年(1893年)と比較的新しいのですが、正統的なもので細部も多彩です。

太い4本の柱の門の両側に脇門があり、大きな瓦葺きの屋根の本願寺金沢別院山門の奥に本堂が見えている写真

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