越村邸
指定保存建造物:越村邸(こしむらてい)
所在地 | 金沢市兼六元町9-33 |
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指定保存建造物 | 平成3年4月22日指定 |
越村家は、藩政期に禄高150石・藩主直参平士階級山森氏の屋敷でした。
敷地周辺は長い土塀が巡らされ、庭には老木も多くあります。正面から臨む屋敷(建物)は、いわゆるアズマダテの大きな妻屋根が堂々とした構えを示しています。門を入ると右手に大きい松があります。さらに右手の敷地隅には馬小屋がありました。
間取りは大きく分けて、玄関回り、座敷関連の居室、家族の生活居室、台所部から構成されています。玄関は表玄関と内玄関があります。来客は表玄関から玄関の間、控えの間(前室)を経て、座敷に導かれることになります。座敷は8畳で、床、縁を備えています。さらに、床の付いた8畳の座敷と納戸(寝室)が連なっています。
このほか、流し部は、今日的使用に耐えられるよう改装されていますが、旧態は小屋さらしの吹き抜けで黒く煤け、井戸、竈がおかれ、隅には湯殿が備わっていました。