平尾家
有形文化財 建造物
平尾家(ひらおけ)
所在地 | 金沢市湯涌へ19番地 |
---|---|
市指定文化財 | 昭和50年1月29日指定 |
平尾家の祖先は加賀藩士永原家の家臣でしたが、宝永7(1710)年に三代平尾紋太夫知忠が加賀藩本多家(5万石)の家臣となり、正徳5(1715)年には知行70石を受け、加賀藩の陪臣として明治維新を迎えました。
建物が建てられたのは万延元(1860)年と伝えられています。木造瓦葺き、切妻、妻入で、当時の典型的な平面様式を保ち、加賀藩の平均的な下級武士住宅をみることができます。また、屋根を囲む土塀、侍門、座敷に面する庭なども旧状をよく残しています。敷地は、もと約891平方メートル、建坪243平方メートルとなっていました。
一部は改造されていますが、大部分は当時の面影を遺しており、特に玄関、座敷などの公的空間、根太天井、舞良戸(まいらど)、武者窓、二階の天(あま)などの各部意匠に、当時の特徴を見ることができます。
