妙国寺山門
有形文化財 建造物
妙国寺山門(みょうこくじさんもん)
所在地 | 金沢市東山2丁目18番9号 妙国寺 |
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市指定文化財 | 平成16年1月21日指定 |
妙国寺は日蓮宗寺院で、慶長19年(1614年)に佐々藤右衛門、矢島平左衛門等が妙国寺の僧侶信命院日全を請じて建立したことに始まります。前田利長が他界して以後、檀越の支持を得て金沢に移り、貞享2年(1685年)の時点では居屋敷は地子地であったことが「加越能寺社由来」から知られます。
当門は簡素な薬医門(やくいもん:主柱と控え柱の計4本の柱の上に冠木や梁などを組み合わせその上に切妻屋根を組む形式)ですが、大きな修理を受けておらず、脇塀の取り付く柄振板(えぶりいた)が残り、その痕跡から脇塀が七分ほどの厚さの板葺きであったことが判明します。
建立年代は、束に貼ってある棟札から、安永9年(1780年)の建立であることが確認できます。飾り気のない門であることから様式的な判断が困難ですが、卯辰山山麓寺院群の中では建立年代の判明する最も古い門です。
