浅野川四季風景図
有形文化財 美術工芸品:絵画
浅野川四季風景図( あさのがわ しき ふうけいず)
所在地 | 金沢市泉野町 個人蔵 |
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市指定文化財 | 昭和63年3月11日指定 |
この絵巻は、右から浅野川上流の常盤橋を起点として、川の流れに沿って移りゆく浅野川河岸の風情を、徹底した写生に基づいて描いた風俗絵巻です。
川原で春の宴を開く楽しげな人々、川魚を投網や竿で獲る人々、靜明寺界隈や並木町、対岸の御歩町の情景、浅野川大橋の七夕の賑わい、馬場の練習風景や下流の家並の冬景色等、克明に移り変わる浅野川の四季の風情が見事に描かれた貴重な作品です。
江戸時代後期に藩主への献上作品として描かれたもので、落款はありませんが、筆致や画風、色彩など極めて美術的価値は高く、幕末の加賀藩お抱え絵師佐々木泉景の筆と考えられています。
