銅造菩薩立像

有形文化財 美術工芸品:彫刻
銅造菩薩立像(どうぞうぼさつりゅうぞう)

銅造菩薩立像の詳細
所在地 金沢市暁町18番38号 宗教法人 西光寺
市指定文化財 令和2年1月31日指定

 左右対称を基調とし、深い緑青色をしています。両手で宝珠を持ち、背を丸める姿勢をとり、大きく長い両足指をそろえて、台座の上に少し前傾して立ちます。やや面長で穏やかな微笑をたたえ、宝冠をいただき、連珠をあらわした胸飾2条を着けています。後頭部には光背用のホゾが突き出ていますが、光背は失われています。台座の裏にはわずかに鍍金の痕跡が認められます。
 また、この菩薩立像は、鳥取県大山寺所蔵の銅造十一面観音立像(重要文化財)と非常によく似ていることがわかっています。現在までに市内で確認された最古の仏像であるだけでなく、金沢のみならず日本海沿岸地域における仏像文化の歴史を考える上でとても重要なものです。

深い緑青色の穏やかな表情をしている銅造菩薩立像の写真

銅造菩薩立像

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