紺紙金字妙法蓮華経巻第六

有形文化財 美術工芸品:典籍
紺紙 金字 妙法蓮華経巻 第六(こんし きんじ みょうほうれんげきょうかん だいろく)

紺紙金字妙法蓮華経巻第六の詳細
所在地 金沢市車町ハ103 宝乗寺
市指定文化財 平成20年3月11日指定

宝乗寺所蔵の紺紙金字妙法蓮華経巻第六は、県内でも数少ない平安時代の法華経です。後世の異なる見返し絵と経文が接合されていますが、共に同時代の作品であり、平安末期に隆盛した写経の特徴を良く表しています。
8巻本『妙法蓮華経』のうちの第6巻で、本堂に本尊として安置する「一塔両尊」の中尊にあたる宝塔に納められていました。本来の表紙は後補の紺紙で裏打ちされたうえに、紙を足し金箔を貼った見返しに願文を墨で記しています。もとの所有者は不明ですが、天和2年(1682年)宝乗寺22世日感の代に補修を加え、京都本山妙顕寺18世日春が証判を入れています。宝乗寺は、江戸前期の寛文~天和年間(1661~1683年)に再整備されており、その最終段階に納経されるなど、来歴も明らかで、極めて貴重です。

紺紙金字妙法蓮華経巻第六(左側:紺紙に金色で仏様の絵が描かれている見返絵、右側:筆で書かれた願文)の写真

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