紙本著色恭翁運良画像

有形文化財 美術工芸品:絵画
紙本著色恭翁運良画像(しほんちゃくしょくきょうおううんりょうがぞう)

紙本著色恭翁運良画像の詳細
所在地 金沢市出羽町2-1 石川県立美術館
市指定文化財 昭和36年11月3日指定
曲碌に座り足置き台に足を乗せている紙本著色恭翁運良画像の写真

本像は縦89.5センチメートル、横40.5センチメートルの紙本著色の一幅で、制作者は不詳ですが、江戸時代初期頃の製作と推定されています。
描かれている運良は恭翁とも書き元琳と号しました。19歳で受戒し、加賀に来て大乗寺の二世宝山紹瑾について参究し、宝山の後を継いで大乗寺に17年間住持となりました。しかし臨済の禅師のため門徒より排斥を受け、辞して河北郡の円覚居士の帰依により傅燈寺を創設し、暦応4年(1341年)8月12日75歳で没しました。
像は曲碌(きょくろく)に坐する伝統的な頂相様式によって描かれており、いかにも学僧にふさわしい風を示しています。禅師の頂相は、本像1点が存在するのみで甚だ貴重な作品です。おそらく古い原本がもと存在し、それを転写したものと思われ、原本には上部に賛がしたためられていたと想像されます。

この記事に関するお問い合わせ先

文化財保護課
郵便番号:920-8577
住所:金沢市広坂1丁目1番1号
電話番号:076-220-2469
ファックス番号:076-224-5046
お問い合わせフォーム