金沢市三小牛ハバ遺跡出土品

有形文化財 美術工芸品:考古資料
「の」字状石製品(のじじょうせきせいひん)

金沢市三小牛ハバ遺跡出土品の詳細
出土 金沢市三小牛(みつこうじ)ハバ遺跡
所在地 金沢市上安原南60番 金沢市埋蔵文化財センター
市指定文化財 平成16年10月12日指定

本資料が出土した三小牛ハバ遺跡は、金沢市南部郊外の丘陵地帯に位置します。遺跡は、小規模な平坦面上にひろがり、奈良時代〜平安時代前期に「三千寺」と呼ばれた山林寺院跡としても知られています。
「の」字状石製品は、中央の円形くり抜きと下端部のえぐり込みによって「の」字形をした円盤状の石製品です。本資料は完形品で、縄文時代中期前葉の落とし穴遺構から出土しました。石材は蛇紋岩(じゃもんがん)で、ひもを通す穴があることから胸飾りと判断されます。
類例は、新潟県を中心とした中部地方に分布しますが、現在、全国で20例余り報告されるなかで、当資料は最大の大きさです。全国的に見ても数少ない装飾品といえ、縄文時代前期末葉〜中期前葉頃の石製装飾品を考える上で、貴重な資料となっています。

「の」字で円盤状になっており2カ所に穴があけられ3カ所にひびが入っている石製品の写真

この記事に関するお問い合わせ先

文化財保護課
郵便番号:920-8577
住所:金沢市広坂1丁目1番1号
電話番号:076-220-2469
ファックス番号:076-224-5046
お問い合わせフォーム