唐物肩衝茶入 利休小肩衝

有形文化財 美術工芸品:工芸品
唐物肩衝茶入 利休小肩衝(からものかたつきちゃいれ りきゅうこかたつき)

唐物肩衝茶入 利休小肩衝の詳細
所在地 金沢市本多町3丁目2番29号 金沢市立中村記念美術館
市指定文化財 平成21年12月11日

利休小肩衝は、慶長2年(1602年)、加賀藩の重臣横山家二代長知(ながちか)が、功により二代藩主前田利長(としなが)から拝領し、戦後まで代々、同家に伝来しました。千利休(1522年~1591年)がかつて所持して「小肩衝」と名付け、初代藩主前田利家(としいえ)に利休から譲られたと伝わる由緒ある品です。南宋~元代(13~14世紀)に中国で作られたもので、唐物茶入らしい風格の中にも小振りの姿に親しみがあり、潤いのある飴色の釉が濃淡をなす景色が見所となっています。
金沢に400年以上の長きにわたり伝来し、金沢の茶道の歴史を伝える、由緒ある茶入の名作であり、美術品としても歴史資料としても価値が高いといえます。

【用語解説】 抹茶を入れるための陶磁器の容器を茶入といい、そのうち中国で作られ、古くに伝来したものを唐物茶入といいます。

全体的に濃淡のある茶色の陶磁器に白い蓋がついている茶入の写真

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