加賀宝生

無形文化財 :芸能
加賀宝生(かがほうしょう)

加賀宝生の詳細
所在地 金沢市内
市指定文化財 昭和25年8月11日指定

徳川時代の能楽は、幕府および諸大名の式楽として保護され栄えてきました。加賀藩では、初代藩主前田利家から代々金春流を主として愛好してきましたが、五代藩主綱紀のとき宝生流を取り入れ、概ね宝生流に統一され、以後隆盛をきわめてきました。
加賀宝生の名称が文献に記されるようになったのは、宝生流15代宗家宝生友千(紫雪、文久3年金沢で没)が金沢に来てから以降で、また謡い方や所作の一部に加賀独自の特色があることは紫雪による流布の影響とも考えられています。
金沢の能楽は藩主を頂点とし、武家をはじめ、細工所の諸工人がシテ以外の三役を習得したという伝統に培われ、庶民間にも公布したものです。正月の謡い初め、氷室会、建前、ヨメドリなどにも演ぜられました。「金沢へ行くと松の上から謡が降って来る(植木屋)」のたとえは、能楽が庶民の間でもいかに隆盛したかを物語っています。

舞台で能面をつけて能の衣装を身に纏った人が舞をしている後ろで、袴姿の男性たちが太鼓や笛を演奏しており、右側には袴姿の男性たちが座っている加賀宝生の写真

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