加賀獅子舞用具
民俗文化財 有形民俗:民俗資料
加賀獅子舞用具(かがししまいようぐ)
所在地 | 金沢市内 |
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市指定文化財 | 昭和61年10月1日指定 |
日本には昔から、獅子舞の行事が各地方それぞれに独自の舞いとして行われていました。金沢にも古くからありましたが、藩政期に入り金沢固有の舞いが行われ、いわゆる加賀獅子舞が完成しました。
加賀獅子舞の特徴はまず、大形の豪壮な獅子頭と胴体である豪華な蚊張に見られます。獅子頭は名工の作が多く、頭の彩飾には漆塗、革張、羅紗張等が施され、獅子頭の凹凸に合わせ、生地を切らずに張り付ける技術は見事なものです。
蚊張は通常麻でつくられ、幅7メートル、長さ10メートル前後のものが多く、蚊張は牡丹に唐獅子の模様を染めあげます。味噌蔵、材木地区の蚊張は従来の形式を破り桜の花が豪華に染め上げられ、法被と合わせて昭和15年(1940年)に故木村雨山(友禅の部で人間国宝に認定)の手になるものです。