14年度第2回

介護保険の実施状況

14年度第2回 金沢市介護保険運営協議会 議事録要旨

  1. 会議の日時および場所
    1. 平成14年(2002年)11月19日(火曜日)
    2. 金沢市観光会館 大集会室
  2. 出席委員
    20名(うち代理1)
  3. 議事内容

(1)介護保険の実施状況について

事務局より報告

(委員)
介護サービスを利用したことで状態がよくなり、利用しなかったために悪くなったなどのデータがあれば、要介護度にあったサービスの利用の資料となり、介護予防にもつながるのではないか。

(委員)
訪問系サービスの利用が少ないことについては、市民の意識が問題であるのか、サービスの提供量・質が問題であるのか、分析が必要である。訪問介護を充実しなければ在宅の充実は困難であり、サービスに対する意識を分析した上で、議論する必要がある。

(2)市民フォーラム開催結果について

事業計画ワーキングチームのチーフ吉田委員より報告

(ワーキング委員)
特別養護老人ホームの待機については、深刻な現実と同時に、設備を増設してほしいという意見が出ており、これについては検討中である。また、「市民フォーラムは3回では少ない、もっといろいろな場で意見を聞く機会を増やしてほしい」という意見を受けて、次回のフォーラムは、9ヶ所で開催することとした。

(3)第2期介護保険事業計画について

事業計画ワーキングチーム横山委員から「長寿安心プラン2003骨子案」を説明
事務局から「第2期介護保険事業計画における基盤整備と保険料について」を説明

(委員)
施設では職員により24時間の介護が行われているが、在宅では家族が担っている。家族介護は、最初は一生懸命介護できるが、長期間になると精神的に徐々に疲弊し、経済的な問題も発生する。介護家族が癒される時間や機会を考えるべきではないか。 その一方で、要介護度が高くても、在宅生活を続けている方もいる。何かそれを可能にしているのか事例を検証すべきである。

(ワーキング委員)
第2期介護保険事業計画策定ワーキングでは、ケアマネジャーから介護の現状を聴取し見直し事業を検討してきた。24時間訪問介護については、事業者側の協力体制なしには実現しないため、具体的な実施状況、今後の意向、問題点等について提案、意見いただき検討している。 介護家族への支援については、どのような体制が整えば在宅介護が可能になるのか検討し、介護している方々の負担の軽減を図りたい。

(委員)
在宅での介護には住宅事情の影響も大きい。バリアフリーにとどまらず、ユニバーサルデザインについて、もっと呼びかけるべき。福祉用具については、利用者だけでは必要かどうかの判断が難しいものもあり、アドバイス等の方策が課題である

(委員)
在宅介護を進めるため、事業者としては24時間訪問介護に取り組みたいと思う。しかし、実際に深夜にサービスを行うヘルパー等に対する労働条件の問題を解決しなければならない。

(委員)
24時間とはいっても、実際は巡回型で大部分はカバーすることができる。個人差もあると思うが、基準をはっきりさせ、弾力的に24時間訪問介護について考え、在宅重視という方針を具体化していくことが重要である。

(委員)
徘徊等により、昼も夜も介護する必要のある痴呆ある方を24時間訪問介護で対応することは、寝たきりの方への対応とは大きく異なり大変なことである。特に、緊急時の対応は考慮してほしい。

(委員)
見直し重点方針の介護予防は、非常に重要である。現在、歯科検診の対象年齢は35〜55歳になっているが、55〜65歳までに対象年齢を上げることが必要である。

(委員)
グループホームや特定施設は、利用者に対する意識づけが薄いが、特別養護老人ホームと同等のサービスが受けられ、しかも低い経費で運用している。今後は、郊外での施設整備より、本人が望む在宅に距離的にも機能的にも近いグループホーム等を増やすシフトにしてはどうか。

(事務局)
グループホームや特定施設も在宅の施設であるが、それぞれが目的、機能を持っており、それに応じた施設整備を図りたい。

(4)指定介護老人福祉施設の入居に関する指針について

事務局より説明

(事務局)
この指針の目的は、介護の必要度、家族の状況等から入居の必要性が高い方が優先的に入居できるように共通の指針を作成し、入居の決定過程の透明性、公平性を確保することである。

(5)介護サービス評価事業について

苦情等専門部会の部会長井上委員より説明

(部会長)
評価手法はサービス提供事業者が自ら行う自己評価と、サービスを利用する側が行う利用者評価がある。全サービスの評価を目標とするが、今回は在宅の4サービス、施設の3サービスを実施し、順次対象サービスを拡大させていく。評価された結果の活用、公開方法については検討中である。今後の進め方等については、苦情等専門部会に一任してほしい。

(6)その他

今後の第2期事業計画策定の進め方について事務局より説明

この記事に関するお問い合わせ先

介護保険課
郵便番号:920-8577
住所:金沢市広坂1丁目1番1号
電話番号:076-220-2264
ファックス番号:076-220-2559
kaigo@city.kanazawa.lg.jp
お問い合わせフォーム