金沢市防災都市整備調査(金石西地区)

平成15年度金沢市防災都市整備調査(金石西地区)ワークョップの概要第1号

発行:2003年(平成15年) 11月6日 (木曜日)

平成15年10月9日(木曜日) 第1回 金石西地区ワークショップ

今回のワークショップでは、昨年度に4回にわたって行った、『防災まちづくりワークショップ』を受け、今年度の具体的な活動内や、短期的に整備するべき事業内容、長期的な整備に向けた規制誘導手法の導入などについて事務局から説明し、了承を得ました。

昨年度ワークショップ検討内容(基本計画案)の確認

室内に並べた長テーブルに設置された椅子に座っている参加者の写真

ワークショップ参加者の様子

昨年度実施したワークショップでまとめた、金石西地区の防災まちづくり基本計画案の内容について再確認しました。計画案の主な内容としては下記の通り。

  1. 地区内の幹線道路や、これにつながる主要な道路の幅員確保及び隅切り整備
  2. 公園・緑地の避難地としての機能充実
  3. 防火水槽の整備や河川水利の活用
  4. 幹線道路沿道の不燃化促進

短期的整備の内容

  • 昨年度ワークショップにおける基本計画案をもとに、実現性が高くかつ効果的と考えられる短期的な整備事業について事務局から提案し、内容について概ね了承を得ました。
  • 今後、他の整備等が早急に必要等との意見を随時頂くこととしました。
  • 計画案の主な内容としては下記の通り。
  1. 側溝の蓋板整備による道路の有効幅員の確保
  2. 宮腰緑地前における防火水槽の新設
  3. 既存防火水槽の蓋板整備

中長期的整備に向けた方針

中・長期的な展望による整備が必要な内容については、その事業の担保性の確保や、住民と行政との協働による整備の推進が必要であるとの認識から、その実現に向けた手法として、『まちづくり協定』や『地区計画制度』の活用が提案されました。

まちづくり協定制度の紹介

まちづくりルール(地区住民と行政の契約)概要の図

まちづくりルール内容の概要

金沢市では、『まちづくり協定』による地域のルールづくりを進めており、協定のしくみや事例について紹介されました。説明の主な内容は下記の通り。

  1. 『まちづくり協定』は、住民等による主体的なまちづくりに向けたルールを決め、実現していくための仕組みである『まちづくり条例』(金沢市における市民参画によるまちづくりの推進に関する条例)に基づく制度である。
  2. 『まちづくり協定』の締結には、対象となる地域住民の80%以上の同意が必要となる。
  3. 『まちづくり協定』で定められる内容は、容積率や建ぺい率、敷地面積の最低規模、壁面の位置、建物の高さ、垣やさくの構造・素材などがある。
  4. 『まちづくり協定』から、規制内容の実現に向けて、より強制力の強い『地区計画』へのステップアップが可能である。

地区計画制度導入の先進事例紹介(世田谷区)

若林地区地区計画の主な規制内容の図

若林地区地区計画の主な規制内容

  • 世田谷区若林地区では、災害に強いまちづくりに向け、全国でも先駆的に『地区計画制度』を導入し、積極的に防災まちづくりが展開されています。
  • そこで、金沢市の行政担当者や昨年度のワークショップにも参加した地元の代表者により、世田谷区若林地区の視察を行い、その制度やまちづくりの進展状況について視察結果報告を行いました。
  • 世田谷区若林地区の地区計画における、主な規制の内容は以下の通り。
ロの字に設置した長テーブルの椅子に座っている人達の写真

視察地にて説明を受ける様子

  1. 敷地の最低規模は100平方メートルとする。
  2. 地区内の重要な道路は、幅員が6メートルとなるよう、道路の中心線から3メートル後退して建物を建築する。
  3. 道路の中心線から3メートル後退した部分には、交通の妨げとなるものをおかない。
  4. 隣地の境界線からは50センチメートル以上離す。
  5. ブロック塀の高さは60センチメートルまでとする。

世田谷区若林地区の事例視察に参加していただいた地元リーダーに、世田谷区若林地区の印象について発表していただきました。

今後の予定について

  • 短期的な整備内容について、来年度からの事業実施に向けた準備をすすめる。
  • 長期的な整備内容について、『まちづくり協定』等の導入に向け、地元のリーダー会議を実施し、協定づくりに向けた具体的な協議を進める。

次回地元リーダー会議

  • 日時
    11月25日(火曜日) 18時30分~
  • 会場
    金石会館

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