ワークショップニュース第4号金石西

金沢市 災害に強いまちづくり
ワークショップニュース 第4号(金沢西地区編)

防災まちづくりへの基本的な方針を決めよう

平成15年2月6日(木曜日) 第4回金石西地区 ワークショップ

第4回ワークショップでは、これまでのワークショップでの活動をもとに、災害に強いまちづくりのために向けての基本的な計画内容について事務局から提案し、その内容について話し合いました。今年度の最終回となる今回は、金石会館にて25名の参加者があり、事務局の提案した基本計画案について概ね了承されました。

第4回ワークショップの様子

会場の前方に長テーブルを一列にして設置された椅子に2名ずつ男性が座り、左から2番目の男性が立ってマイクを片手に持ち話しをしている写真
会場の前のホワイトボードの前で男性が立っている説明を参加者が聞いている写真
ホワイトボードの左側で、左手にマイクを持っている男性が説明しているアップの写真
前方に立っている男性の話しを席に座って聞いている参加者を右斜めから撮影した写真

金石西地区防災まちづくり計画 基本計画図

金石西地区防災まちづくり計画基本計画の位置図

基本計画の主な内容

基本計画の内容詳細
道路
  • 【幹線道路】
    • 犀川から埋め立て計画予定地を経由する湾岸道路については、港湾事業の一環として整備を推進する。
    • 地区の東西を走る幹線道路については、既存道路の有効幅員の確保することを主体とした整備を推進する。
    • 「こまちなみ保存区域」が指定されている区間については、指定内容と整合した風情ある景観を残した形での道路整備を進めて行く。
    • 地区内を南北に走る幹線道路については、現在計画中の埋め立て事業の方向性を勘案しながら、適切な道路構成を検討していく。
  • 【主要な道路】
    幹線道路に連絡する主要な道路については、既存道路の有効幅員を確保することにより、災害時における避難路としての機能を確保する。
  • 【隅切り整備】
    • 幹線道路との交差部については優先的に隅切り整備を進める。
    • 幹線道路に連絡する主要な道路との交差部については、周辺建物の建替え時など、可能な地点から随時整備を進めて行く。
避難場所
  • 【一時的避難場所】
    宮腰緑地周辺、金石西公園および隣接のゲートボール場、秋葉神社境内地、金石西一丁目ケヤキ公園および近隣の広見については、地区の一時的避難場所としての防災機能の充実を一体的に推進する。
  • 【一時的避難地】
    地区内に点在する空地等について、災害時の避難地として活用できるよう、周辺住民や地権者との協定づくりを推進する。
水利
  • 【防火水槽】
    • 新たな避難地等の整備とあわせて、防火水槽の整備を推進する。(宮腰緑地、金石西一丁目ケヤキ公園、ケヤキ公園近隣の広見)
    • 既存の防火水槽については、アクセス道路の幅員確保により機能を確保する。
  • 【その他自然水利】
    要川については、消防水利の補助的な水利として取水可能な箇所を確保する。さらに、要川の水質浄化を推進する。
建物不燃化
  • 【公共建築物および民間建物】
    • 「こまちなみ保存区域」から犀川に至る区間については、本区域の規制内容に即しながら不燃化を推進する。(防火塗料の塗布など)
    • 埋め立て計画地に至る幹線道路沿道については、事業の進捗に伴う道路構成のあり方に応じて、不燃化の方向性を検討する。
    • 幹線道路、主要な道路沿道において、生け垣整備に向けた協定づくりを推進する。

基本計画に対する主な意見と回答

主な意見と回答内容

1. 沿道の不燃化や規制誘導とはどういうことか?

  • 今回は、対応策として考えられるメニューを網羅的に出している段階である。
  • 防火塗料の塗布など、燃えにくい構造を誘導したり、「防火地域の指定」や「防災街区整備地区計画」など様々な手法があり、一緒に議論しながら進めていきたい。

2. 今の段階で少し青写真ができてきたが、今後、地域の住民はどんなことを具体的に考えて協力していかなければならないのか。

次年度は、今の基本計画をより具体的に示したい。また、整備手法を絞り込んでワークショップで説明し、将来の計画について合意形成を図りたい。まずは基本計画を具体化し、地元が合意できる方法を議論しながら着実に進めたい。

3. 壊れかけた古い家屋か納屋のようなものがあったが、早く撤去するなどしてほしい。

  • 持ち主が本来撤去しなければならないと考えている。
  • なお、このことも含め、問題点があれば、地元から市へ情報提供願いたい。

4. 14年度のくくりとして、何か地元から市の方へ提案するのか。

  • 短期的に取り組むべき内容や、報告書の体裁等に関する要望があれば、今年度中に別途会議を持ち、協議したい。
  • 建設部長をはじめとする市の役職に地元から提言する希望があれば、対応する。
  • 来年度、具体的な開催回数は不明だが、来年度以降もワークショップを継続し、より具体的な議論を続けていきたい。

5. 平成15年度のワークショップの開催時期としては具体的にいつ頃を考えているか。

6月頃を目途に、1度開催したい。

6. 風速や火災の状況など、一定の条件下での延焼等の被害シミュレーションができないか。これにより、金石西の住民が、具体的に災害の危険性を実感できるのではないか。

シミュレーションができるかどうか、検討してみる。また、どういう情報の出し方が良いのかも今後相談したい。

7. 数年前から、金石街道から埋め立て地までの道路について、幅員の問題等、大野の住民や県の担当者も含めて協議を進行している。防災面からも提言をいただきたい。

活動内容や経緯は承知している。防災意面からの必要性など、今後とも対応していきたい。

その他

  • 町会長の変更に係らず、ワークショップに参加してきた住民は、まちの状況も理解しているため、同じメンバー構成で計画を進めても問題ない。
  • 金石としては、これを機会にまちを活性化していかなければならない前提がある。仮にこまちなみの指定を受けたり、伝統環境保存地域になっていても、いかに遵守するかが課題である。
  • 塩害の問題から見れば、木造が最も耐久性に優れている。伝統環境保存地域や不燃化との関連から、どのように対応していくかは今後の大きな課題である。

今後の予定

  • 今年度成果の提言等について、事務局で検討する。
  • 来年度も今年度と同様、活動を継続していき、基本計画の具体化を進める。
  • 次回は、6月を目途に第5回ワークショップを実施する。

この記事に関するお問い合わせ先

市街地再生課
郵便番号:920-8577
住所:金沢市広坂1丁目1番1号
電話番号:076-220-2675
ファックス番号:076-222-5119
お問い合わせフォーム