Pick Up 武家屋敷跡 野村家

ピックアップ紹介

A 野村家 Nomura Samurai Family Residence

手前には丸い庭石が置かれ、奥には屋敷の玄関が見えている野村伝兵衛信貞の屋敷跡の外観写真

加賀藩士・野村伝兵衛信貞の屋敷跡
敷地は代々前田家の奉行職を歴任してきた加賀藩士・野村伝兵衛信貞の屋敷跡。武家制度の解体を受け、庭園の一部を残して館は取払われました。持ち主が転々とした後に、「北前船」船主であった久保彦兵衛が藩主を招いた豪邸の「謁見の間」「上段」を移築したのが現在の野村家跡です。

B 日本庭園 Japanese Garden

灯籠、庭石、盆栽、緑に色づいた樹木などがある日本庭園の写真

有無を言わせぬ密な日本庭園の世界
高低差のある園内には、一見過剰すぎる程の樹木、灯籠、庭石、曲水が見事なバランスで配置され、ぐっと引き込まれる密な世界が広がります。錦鯉が住まう曲水が濡れ縁下まで続き、苔むした大小様々な名石、奇石が目線を奥へと誘い、狭さを感じさせません。初夏には蒼蒼とした緑が、冬には6尺もある4つ脚の大雪見灯籠の藁囲いを見られます。米国庭園誌の日本庭園ランキング3位、ミシュラン2つ星の小堀遠州好みの「真の庭」の代表格として高く評価されています。

C 樹齢400年のヤマモモ Yamamomo of 400 year old

灯籠を囲むように緑の樹木が茂っている庭園の写真

野村伝兵衛の郷愁
尾張出身であった野村伝兵衛は、郷愁から尾張の樹木を庭園に取り入れようと色々と試みますが、気候の違いから根付くものは多くありませんでした。ヤマモモは、うまく根付いた尾張ゆかりの樹木のひとつで、樹齢は400年を超えています。

D 上段の間と謁見の間 Jodan-no-ma Ekken-no-ma

襖に描かれた白い牡丹の花が大きく写っている写真

紫檀・黒檀の間
藩主を招いた上段の間は、当時の高級輸入材であった紫檀や黒檀に緻密な細工を加えた木材をふんだんに使用。添乗は総檜づくりという格調高い作りに。また襖絵は、狩野派の最高峰佐々木泉景が描いた山水画と、大聖寺藩士の山口梅園作の大胆な白い牡丹が印象的です。

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