Pick Up 玉川図書館

ピックアップ紹介

A 外壁 Wall

十字の線が入っている白い壁を写している写真

変化も計画の内
図書館正面の焦げ茶色の壁。実は錆びにとっても強いコルテン鋼という金属素材で、自ら錆ることで膜を作り、内部まで錆びていくことをブロックするというユニークな材料。外壁は年月と共に深く落ち着いた色味へと移ろってゆくところまで計画して使用されています。

B 赤煉瓦 Red brick

周りはレンガ調の壁で囲まれ、中央に白い窓がある図書館外観の写真

赤煉瓦のアクセント
大正から平成まで、1世紀もの歴史を刻んだ赤い煉瓦壁。赤煉瓦は歴史の深みや重みを感じさせながらもアーチ状の白いサッシが一本調子の煉瓦壁を軽やかに魅せています。

C 歴史 History

左側にはコルテン鋼の外壁、右側にはレンガ調の外壁が写っている中庭ブリッジの写真

時代を超えての融合
煙草工場として建てられた煉瓦造の棟が別館近世史料館、それに本館の図書館である新しく設計したコルテン鋼の外壁の棟が融合する形で建てられました。煉瓦造に木のサッシの窓の別館に対し、本館は正面のはめ殺しのガラス窓や玄関部のシルバーの円筒によって現代性を強調しています。二つの棟を繋げる本館の中庭ブリッジにご注目。本館部との間に別館の煉瓦棟の意匠を取り入れることで、外観の違う2棟を融合させています。

D 親子共同作品 Collaboration

奥にはガラス張りの建物、手前には大きな高い木の幹、中央には2本の棒のようなモニュメントが立っている写真

谷口親子の共同作品
この一体は元々、明治時代に建てられた煉瓦造の煙草の専売工場でした。煙草工場が別の土地に移動したことで、残った工場跡の一部を近世史料館としました。その建物に付随する本館を、金沢出身のモダニズム建築家の父と呼ばれる建築家谷口吉郎が監修し、その息子であるニューヨーク近代美術館などを手がけた谷口吉生が設計した、親子唯一の共同作品。

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