城下町金沢学術研究

金沢市では、「城下町金沢の文化遺産群と文化的景観」の世界遺産暫定リスト登載をめざし、金沢城下町に関する多角的な研究をすすめています。
平成21年度には、日本の城下町における城下町金沢の位置付けを行うにあたり、「城下町金沢学術研究会」を発足し、6名の学識経験者および専門家が調査研究を実施し、その成果は、平成22年3月22日に「世界遺産セミナー 日本を代表する城下町 金沢の特異性」として発表しました。
平成22年度には、城下町金沢を代表とする日本城下町の国際的な位置づけを明確にするため、世界近世都市との社会・経済的観点からの比較研究を行いました。

城下町金沢学術研究会構成メンバー(所属等は当時)

城下町金沢学術研究会構成メンバーの詳細
メンバー 内容
平井 聖氏
(昭和女子大学 特任教授)
金沢の特異性及び代表性についての証明に向け検討しました。既存資料及び「日本の城下町の比較研究と類型化」、「金沢の城郭と城下町の特質」、「城下町金沢の河川・用水整備」の各専門研究成果をとりまとめ、「城下町金沢の文化遺産群と文化的景観」について、学術的かつ総合的な評価を実施しました。
宮本 雅明氏
(九州大学 大学院教授)
城下町を様々な観点から比較研究し、その発展過程を明らかにすると共に類型化し、代表的な城下町を抽出しました。また、城下町の空間構造の観点から研究を行い、金沢城下町の特質を抽出しました。
  • 玉井 信行氏(金沢学院大学 大学院教授)
  • 池本 敏和氏(金沢大学理工研究域 環境デザイン学系 助教)
  • 馬場先 恵子氏(金沢学院大学 美術文化部教授)
  • 安達 實氏(金沢大学非常勤講師)
河川・用水を都市計画や都市開発などの観点から研究を行い、土木工学的な特質を明らかにしました。
  1. 辰巳用水の市中での利用実態
  2. 川除け工事の内容
  3. 北陸街道における犀川大橋、浅野川大橋と番所の関係
  4. 市中の水路網における架橋に関する政策
  5. 広見に関する他都市との比較

「世界遺産セミナー 日本を代表する城下町 金沢の特異性」

「世界遺産セミナー 日本を代表する城下町 金沢の特異性」の詳細
日時 平成22年3月22日(月曜日) 14時~16時30分
題目 『日本の城下町と 金沢城下町』宮本 雅明氏(九州大学 大学院教授)
『金沢城下町の河川・用水整備』玉井 信行氏(金沢学院大学 大学院教授)
コーディネーター 平井 聖氏(昭和女子大学 特任教授)

城下町金沢学術研究報告書

城下町金沢学術研究1(第1分冊) 平成21年度

城下町金沢学術研究1(第2分冊) 平成21年度

城下町金沢学術研究2 平成22年度

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