昔のまちなみを大切にする
金沢のあちこちにある、歴史を感じるまちなみを残すために、1994年(平成6年)に「金沢市こまちなみ保存条例(ほぞんじょうれい)」が制定(せいてい)されました。「こまちなみ」の「こ」は、歴史を感じる「古」と、ちょっとしたという「小」の意味をもっています。
こまちなみ保存条例では、 武士(ぶし)たちが住んでいた武士系(ぶしけい)の地域(ちいき)や、商人たちが住んでいた町家系(まちやけい)の地域の中から、こまちなみとして保存する地域を指定し、それぞれの特色あるまちなみを保存していくことを目的としています。
また、こうしたまちなみの保存とともに、最近では、旧町名(きゅうちょうめい)を復活(ふっかつ)させるという動きもあります。旧町名にはその土地にまつわる言い伝えなどがたくさんあり、住んでいる人たちにとっても、愛着やほこりを感じることができるものです。現在、主計町(かずえまち)、飛梅町(とびうめちょう)、並木町(なみきまち)、袋町(ふくろまち)、南町(みなみちょう)などが、復活(ふっかつ)しています。
武士系
旧御歩町(きゅうおかちまち)
水溜町(みずためまち)
里見町(さとみちょう)
町家系
旧天神町(きゅうてんじんまち)
旧新町(きゅうしんちょう)
旧観音町(きゅうかんのんまち)