水産業
栽培漁業
金沢市の漁業は、海での漁が主です。陸地の近くは、砂地(すなち)の海底が広がり、岩影(いわかげ)がないので魚が生息しづらい状態(じょうたい)となっています。そのために、人工的に魚が住める環境(かんきょう)をつくったり、卵(たまご)から自立できる大きさまで人間の手で育てたのち魚を放流して、魚がたくさんとれる仕組み作りをしています。
近年では、魚のとれる量がへってきているので、クルマエビやマダイ、クロダイなどの稚魚(ちぎょ)を放流し栽培(さいばい)漁業を進めています。
犀川(さいがわ)、浅野川、森下(もりもと)川には、資源(しげん)の保護(ほご)やつりが楽しめるように、アユやヤマメ、イワナの放流をしており、川の上流ではきれいな水にすむカジカゴリの放流もおこなっています。また、犀川ではサケも放流しています。
平成11年には、石川県でとれた新鮮(しんせん)な魚介類を販売(はんばい)する、「いきいき魚市」ができて、観光客や市民がおとずれています。