金沢の姉妹都市
金沢市は現在(げんざい)、世界の7つの都市と姉妹都市提携(ていけい)を結んでいます。文化や歴史、生活習慣(しゅうかん)などに同じ部分がある都市が、姉妹都市として選ばれています。話す言葉や住む場所はちがっていても、共通なところをとおして、市民同士が仲良くできるように交流しています。
姉妹都市ってなに?
外国の都市と、文化交流や親善(しんぜん)のための協定を結んで、市民同士が交流する都市のことをいいます。第2次世界大戦後、戦争の傷跡(きずあと)に世界中が苦しんでいるとき、国境(こっきょう)をこえて世界中の人々が仲良くすれば、戦争が起きなくなるだろうとみんなが考えました。
そして、アメリカの第34代大統領(だいとうりょう)アイゼンハワーの「ピープル・トゥー・ピープル(市民と市民)」プログラムと、ヨーロッパで起こった活動が、現在の姉妹都市制度(せいど)の元祖(がんそ)といわれています。
問い合わせ先
(財団法人)自治体国際化協会(じちたいこくさいかきょうかい)
ちょっとコラム なぜ姉妹都市?
市民同士が交流する都市のことを、姉妹都市といいますが、なぜ「姉妹」なのでしょう。同じ目的の協定(きょうてい)でも、対ロシアでは「兄弟都市」といいます。日本にはあまりなじみのないことですが、「都市」という単語がヨーロッパの国々では女性名詞(じょせいめいし)、ロシアでは男性名詞(だんせいめいし)とされているからなんです。また、儒教(じゅきょう)の国で上下関係にこだわる中国では「友好都市」、イギリスでは「双子(ふたご)都市」とよんでいるようです。よびかたはいろいろありますが、どこの国でも、市民同士が仲良くすることに変わりはありません。