現在の取り組み
現在の取り組み―地域の個性を活かした防災まちづくりに向けて―
阪神・淡路大震災では、日常的に培われたコミュニティが、避難や救助などの際に有効に機能しました。
このように、道路などの基盤整備だけでなく、人と人、人と社会のつながりを大切にした生活空間づくりが大切です。
金沢市では、災害危険度判定調査の結果を受けて、災害危険度が高く特に重点的に対策を検討すべき地区を「災害まちづくりのモデル地区」と位置付け、防災まちづくりに向けた実現方策の検討を進めていきます。
方策の検討にあたっては、住民のみなさんと行政が協働で、地域の個性(特性)に応じた身近なまちづくりを積み重ねていくことが必要です。
また、用水や斜面緑地を始めとする自然要素、活発な消防分団活動など、金沢の特性を十分に発揮した防災まちづくりを進めていきたいと考えております。
金石西地区
地域の方々の取り組み
- 金石西地区防災まちづくり協議会(下記リンクの「金石西地区防災まちづくり協議会(平成14年~)」の欄をご覧ください。)
- 防災道路整備推進委員会(下記リンクの「防災道路整備推進委員会(平成17年~)」の欄をご覧ください。)
平成14年度~平成15年度
金沢市では、「災害危険度判定調査」によって重点的に対策をすべき地区と位置付けられた7地区のうち、「金石西地区」において、地域の皆さんと一緒に防災まちづくりを考えるため、「防災まちづくりワークショップ」を行いました。
ワークショップでは、金沢大学工学部 北浦教授を招いての講演を通じ、地震災害に対する理解を深めた上で、タウンウォッチング(地区の点検)を実施し、その地区において防災上どのような問題があるか、どのように改善していくべきかを住民の皆さんとファシリテーター(意見のまとめ役)そして行政が一体となって話し合い、災害に強いまちづくりに向けての計画を検討しました。
防災まちづくりワークショップ(平成14年度)
防災都市整備調査(平成15年度)
平成16年度~平成17年度
防火水槽の更新(耐震型40トン)+ポケットパーク+隅切
整備効果
- 耐震型防火水槽により、震災時の水源が確保できました
- 隅切の設置により、車両が通行しやすくなりました
- ポケットパークの整備により、地域の方々の憩いの空間を創出しました
平成17年度
防災道路(幅員8m)詳細設計の実施
地域の防災上の軸となる幅員8メートルの防災道路です。
平成18年度
「金石西地区防災まちづくり協定」の締結(平成18年4月7日)
~第1号の防災まちづくり協定となりました!~
平成18年度~平成21年度
防災道路(幅員8メートル)の一部整備
整備効果
- 交差点部が広くなり、車両が通行しやすくなりました
- 道路脇の電柱の移設により、見通しがよくなりました
防災まちづくり協定に基づいて、家屋を建て替えした事例=防災道路(幅員4メートル)
協定に基づいて、建て替えの際に道路中心線から2メートルセットバックをして建築を行っています。
道路の幅員が確保され、将来、金沢市が4メートルの防災道路として整備します。
平成21年度
多目的広場の設計
地域の方々と話し合いながら、防災的な観点だけではなく、多目的に活用できる計画としました。
平成23年度
防災道路(幅員6メートル)と耐震型防火水槽(40トン級)の整備
整備箇所位置図及び整備内容 (PDFファイル: 974.1KB)
整備効果
災害時の避難や消防活動を迅速に行うことができます。
(注意)供用開始に伴う「記念植樹」(平成24年3月11日)を行いました。
横山町地区
防災まちづくりワークショップ(平成19年度~)
地区の課題を整理した上で、整備構想(案)を地域住民の方々と策定しました。
横山町地区防災まちづくり協議会(平成24年3月~)
横山町地区において災害に強いまちづくりを推進していくことを目的に発足しました。連合町会長、町会長などを代表に、地区全体の防災まちづくりについて話し合っています。