旧園邸・松向庵

長屋門を思わせるような昔の日本家屋「松向庵」の外観写真

この茶室は、大正10年頃、羽二重商を営んでいた本郷長次郎氏が、ここに邸宅を新築した際に、各部屋が茶事に使えるよう露地ともども、表千家家元千宗左、惺斎宗匠の指導によりつくられました。

大正から昭和にかけて月釜が掛けられ、本格的な茶事が催せる茶室として評判でした。茶室は三畳台目の「松向庵」、その他に十畳の広間、水屋、待合などが坪庭を中心に巧みに構成されています。

外観は、水平につらなる長屋門を思わせる門と塀が端正な趣を醸し出し、本屋の重なる切妻屋根と調和し、落ち着いた品のよいたたずまいをみせています。

茶室松向庵内の渡り廊下に面した中庭に下草が植えられ、上が吹き抜けになっており、光が差し込んでいる写真
樹木が植えられ、灯篭や敷石がある庭園の写真

その後、この建物は園酉四郎氏が取得し、住まいとしていました。夫妻の亡きあと、その遺志により、平成4年10月、金沢市へ寄贈されました。大正期の近代和風住宅の一つとしてたいへん貴重なもので、平成6年5月11日に金沢市指定文化財に指定されました。

入口が障子戸の和室の床の間に茶道具が置いてあり左隣に棚がある茶室の写真
松向庵の間取り図

※4室以下の貸室の際は、オレンジ色の部屋が利用できます。

※緑色の部屋及び2階は使用できません。

見学案内

時 間 9時~17時(土曜日・日曜日・祝日)茶会等使用時は不可 ※17時閉館
休 館

月曜日~金曜日(祝日を除く)、12月~2月

ご利用案内

時 間 9時~16時(事前にお申込のあった時間)
休 館 年末年始(12月29日~1月3日)
料 金

4室以下 ※見取図のオレンジ色の部屋

午前(9時~12時) 2,770円

午後(13時~16時) 2,770円
全日(9時~16時) 5,540円

 

全室 ※見取図の緑色の部屋及び2階を除く全室

午前(9時~12時) 5,550円

午後(13時~16時) 5,550円
全日(9時~16時) 11,100円

貸道具 有り(無料)
駐車場 無し(ただし、隣接施設の駐車場で空きがあれば最大5台)
備 考 冷暖房をご利用の場合は、利用料金に30%が加算されます。

所在地・交通アクセス・地図

〒920-0913
金沢市西町3番丁17-7

武蔵ヶ辻バス停から徒歩5分

問い合わせ・予約・申込先

公益財団法人金沢文化振興財団
〒920-0999
金沢市柿木畠1番1号(金沢市役所第二本庁舎2階)

電話(076)220-2190/ファックス(076)261-5233

この記事に関するお問い合わせ先

文化政策課
郵便番号:920-8577
住所:金沢市広坂1丁目1番1号
電話番号:076-220-2442
ファックス番号:076-220-2069
お問い合わせフォーム