超雲寺庫裏
指定保存建造物:超雲寺庫裏(ちょううんじくり)
所在地 | 金沢市芳斉1丁目16番8号 |
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指定保存建造物 | 昭和61年4月11日指定 |
超雲寺庫裏は、もと加賀藩金奉行禄高400石の中川家の住宅で、建築年代は棟札等が無いため不明ですが、藩政期後期頃と考えられています。
建物は、本屋が間口9.5間(17.2メートル)・奥行8間(14.5メートル)で、独立した茶室が廊下でつながっています。
本屋1階は、表玄関を入ると左手に大きい広間をとり、鞘の間、上の間・下の間と呼ばれる座敷が奥に向かって並び、右手には台所、台子の間が配されている3列構成です。大式台、式台は庫裏の表構えとして新造されたものです。また広間の間仕切りにも変更が見られ、2階の2室も増築されたものと思われます。茶室は半鴨居四畳半本勝手です。
これらを取り巻く、長屋門とそれに連なる土塀は、藩政期の景観をよく保っています。北側には約31間の土塀、南側には中央に正面中の間2.5間(4.5メートル)・梁間2.5間の長屋門が位置し、その左手は山門に至るまで2間、右手は8間と延べ12.5間(22.7メートル)が現存しています。また敷地西側には、10.5間(19メートル)の土塀を持ちます。
市中心部にあって、武家屋敷の門・土塀等をあわせ、旧態を良くとどめているものとして貴重な存在です。