旧越濱
指定保存建造物:旧越濱(きゅうこしはま)
所在地 | 金沢市東山1丁目14番8号 |
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指定保存建造物 | 平成3年4月22日指定 |
旧越濱は、玄関回りと内部は大きく改造されていますが、外観はよく保存されていて、藩政期の近世茶屋町建築様式を今に伝えており、歴史的価値が高く貴重です。
建物は、切妻の平入で、揃いの出格子とし、背の高い2階建ての建物が軒を連ねた外観となっています。明治41年(1908年)に瓦葺に改造していますが、勾配の緩い石置きの板葺屋根であったことが、2階から天井裏に上がる階段の途中で見ることができます。1階の格子は出格子、腰はタイル張りとなっています。
1階の間取りは、通りに面して7.5畳の店の間があり、横に茶室があります。店の間の奥に茶の間があり、仏壇のある奥の間が続きます。坪庭に面して4畳の部屋、奥の間の横にも6畳の部屋があります。階段は、表から入って正面板敷きの所と、奥の間に続く縁側部分にあります。かなり古い造りの土蔵もあります。
2階には、床の間をもった座敷が4室、そのほかに控えの間を含めて6室あります。なかでも12畳の広間は朱の壁で豪華な造りとなっています。