本岡家
指定保存建造物:本岡家(もとおかけ)
所在地 | 金沢市元町2丁目7番7号 |
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指定保存建造物 | 平成17年11月21日指定 |
本岡家は旧金沢城下町の北に接する旧大衆免村に建つ農家住宅で、金沢市南部の旧富樫村字窪村の勝田家が明治15年(1882年)に建築したものを本岡家が買い取り、明治35年(1902年)に移築したものです。
表構は大梁間口6間のアズマダチで出窓が付き、玄関大戸以外の柱間に細い格子が入る、町家の意匠を採り入れた極めて洗練された姿を見せています。格子は移築の際付けられたものと推定されます。正面の下屋は柱を入れず、装飾的な力板で支えられています。
敷地周囲は塀で囲われており、主屋の南側には土蔵が附属しています。主屋前面は砂利敷きの開放的な空間で、主屋北側に高木を配した庭があります。これらが一体となった本岡家の屋敷構えは、かっての肝入農家の雰囲気を現在も感じさせる景観となっています。