西家住宅

指定保存建造物:西家住宅(にしけじゅうたく)

西家住宅の詳細
所在地 金沢市長町3丁目1番57号
指定保存建造物(景観地区保存対象物) 令和2年3月23日指定

 大野庄用水沿いの通りと長町五番丁通りが交差する角地にあたる当地は、江戸時代には平士級の武士が住まいした場所で、大正5年(1916年)頃、西家によって新たに土地が整備され、現在の住宅と庭園が造られました。西家はかつて石川県羽咋郡押水町(現宝達志水町)免田の地主でした。
 西家住宅は、大規模な近代和風住宅で、主屋や客座敷、庭園を中心に、土塀や板塀、土蔵など、敷地全体の歴史的な要素が良好な状態で保存されています。主屋や客座敷に見られる妻面のアズマダチの意匠や、版築で造られた土塀の築造工法は、金沢の武士住宅に見られる伝統的な意匠や工法であり、建物の内部では、伝統的な意匠を基調とし、和風2灯シャンデリアや金唐革紙など、当時の最新技術が取り入れられています。
 武士地であった当地が、近代以降もその伝統を継承しながら発展してきたことを今日に伝える建造物であり、長町地区の歴史的街路空間を語る上で欠かせない存在です。

庭に松の木がある、2階建て和風の西家住宅の外観写真

外観

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