(県指定)旧平家住宅
有形文化財 建造物
名称 | 旧平家住宅 (きゅうたいらけじゅうたく) |
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員数 | 1棟 |
指定日 | 県指定有形文化財 昭和50年10月7日指定 |
所在地 | 金沢市湯涌荒屋町35-1 金沢湯涌江戸村 |
所有者 | 金沢市 |
建築年代 | 18世紀中頃 |
特徴
旧平家住宅は、もと能登半島北端中央部の能登町(旧柳田村)にありました。平家の由緒は不詳ですが、柳田の集落で最も古い家柄で「草分け市兵衛」と称したと伝えられています。正確な建築年代は不明ですが、18世紀中頃に古材を転用して建てたものと思われます。
間取りはダイドコを中心に、表側にアラケザシキ、上手にブツマザシキとナンドを配し、この4室で喰違(くいちがい)い4間取りとなっています。土間に面した部屋境は板壁(いたかべ)で仕切り、ダイドコと土間境に片引き戸の開口部を設けています。また敷居(しきい)上端から鴨居(かもい)下端までの高さが低く、寝間(ねま)に納戸(なんど)構えを残すなど、全体的に閉鎖的で古い型式を残しています。
現在の建物は小規模ですが、これは移築の際に縮めたもので、当初はかなりの規模を持っていたものと推定されるうえ、明和年間に平姓を名乗っていることからみても、上位階層に属する家柄の住家であったと思われます。「金沢湯涌江戸村」に移築・復元し保存・活用されています。
