旧涌波家住宅主屋

有形文化財 建造物
旧涌波家住宅主屋(きゅうわくなみけじゅうたくおもや)

旧涌波家住宅主屋の詳細
所在地 金沢市観音町1丁目3番8号
市指定文化財 平成17年7月11日指定

旧涌波家住宅主屋は江戸時代末期の建築と推定され、調査に基づいて平成15年(2003年)に復元整備された町家です。
主屋は桁行4間、梁間6間半で、平入(ひらいり)・鋼板葺き、1階庇は板庇となっています。建築当初の姿に復元すると平屋建て・板葺き石置き屋根の建物となりますが、復元整備では現状のまちなみとの調和に配慮して、明治期の姿で整備されました。1階正面の柱間には蔀(しとみ)が入り、玄関部の蔀にはくぐり戸が付いています。軒先の先端にはカザガエシと呼ばれる横板、2階壁面の両側には袖壁(そでかべ)、2階窓面には古格子が付き、1階板庇の下にはサガリと呼ばれる板張りの装置が下がっています。建築当初からの敷地に残り、金沢の町家の古い表構えの意匠を見せる貴重な建物です。
現在は、「ひがし茶屋休憩館」として活用されており、観光ボランティアガイド「まいどさん」が常駐し、建物の説明や周辺のひがし茶屋街などを案内しています。

2階の窓面には格子戸が付き、1階板庇の下にはサガリが付いている木造2階建ての町家 旧涌波家住宅主屋の外観写真

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