絹本著色愛染明王画像

有形文化財 美術工芸品:絵画
絹本著色愛染明王画像(けんぽんちゃくしょくあいぜんみょうおうがぞう)

絹本著色愛染明王画像の詳細
所在地 金沢市出羽町2番1号 石川県立美術館
市指定文化財 昭和52年3月1日指定
朱色の宝塔の中に明王が坐っている絹本著色愛染明王画像の写真

愛染明王は、煩悩即菩堤の本尊として平安時代より厚く信仰され、専ら真言密教において信奉されています。
この画幅は、宝塔の中に明王が坐り、塔下に赤蓮花を配し、塔内は朱色で、本尊円光と光芒に截金(きりがね)を施しています。宝塔屋根の上方左右に金胎両界五仏(こんたいりょうかいごぶつ)の種子を十字型に配し、宝塔の前には通種字を囲み、真言の八祖師が護法の形を整えて安座しており、宝塔の左には杵を持った一祖師が安座しています。
画法は、謹直な鉄線描法を用い、各部の彩色も調子を整えて穏やかであり、遺作例の少ない、特異な曼荼羅式構図により描かれた、鎌倉時代末期の貴重な作品です。
願書に「元應元年7月11日 永徳2年壬戊9月廿日修補之」と修理の年紀が記されています。

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