麦喰獅子

有形文化財 美術工芸品:彫刻
麦喰獅子(むぎくいじし)

麦喰獅子の詳細
所在地 金沢市花園八幡町 波自加弥神社
市指定文化財 昭和42年11月3日指定

この獅子頭は金沢市内では最も古い形式を有しています。高さ20.4センチメートル、幅31.5センチメートル、奥行き33.4センチメートルで、獅子舞に使用するものと比較すると小柄です。文献に獅子神楽とあるところから、古くは舞殿の神楽において、頭の上に載せて舞ったと考えられてます。
桐材で塗彩色のあとがあり、耳は差し込みで、マユ・ヒゲ・アゴヒゲの植え込みの痕跡があります。無銘ですが、形体様式や彫刻技法から見て室町時代作と思われます。
毎夜獅子頭が神社の近くの麦畠へ麦を食べに行くので、金網をかけて出られないようにしたという伝説が残っています。

表面のグレーと朱色の塗装が所々はがれており、大きくて鋭い目と牙がむき出しになった大きな口が特徴的な獅子の頭部の写真

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