尾山神社所蔵能面

有形文化財 美術工芸品:彫刻
尾山神社所蔵能面(おやまじんじゃしょぞうのうめん)

尾山神社所蔵能面の詳細
所在地 金沢市広坂1丁目2番25号 金沢能楽美術館
金沢市尾山町11番1号 尾山神社
市指定文化財 平成9年1月30日指定

廃藩後、前田家の藩祖を祀る尾山神社に、前田利嗣から23面の能面が寄進されました。さらに大正末年になって尾山神社の名物面と言われる「淡吹きの面」が前田家から寄進され、計24面となっています。
これらの能面は、加賀藩の能楽の形見ともいえる能面です。室町中期のものとしては、大和吉野の桧垣本座の七郎大夫の作の淡吹きの悪尉の面があります。下妻邦印少進仲考(慈雲院)作の小面、大野出目家の祖の天下一是閑作の曲見、井関家三代目の天下一河内家重の三光尉、宝生家の有名な「浮木の面」をうつした浮木の面のうつし赤般若、日氷作の銘が入っているが作者不詳の姥、出目家の越前府中村の古源助常慶の大見が優れています。そのほかの多くは、江戸時代の出目家系統の作品で、様式化された面が多くなっています。

白い肌で口元が少し空いている男性と女性の小面、2本の角と鋭い目に大きく空いた口の赤般若、黒い面に白い眉毛と口ひげの能面、おでこや目元にしわが彫られ口ひげがある三光尉、にらみのきいた鋭い目元に長いあごひげの悪尉の写真

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