絹本著色親鸞聖人絵伝

有形文化財 美術工芸品:絵画
絹本著色親鸞聖人絵伝(けんぽんちゃくしょくしんらんしょうにんえでん)

絹本著色親鸞聖人絵伝の詳細
所在地 金沢市本町2-3-40 専光寺
市指定文化財 昭和50年7月1日指定
建物や人物、樹木や草花、山や岩・流水、室内の調度品、襖や杉戸などが描かれた絹本著色親鸞聖人絵伝の写真

親鸞聖人絵伝は、聖人の一代記を絵図にしたもので、初め絵巻として描かれましたが、のちに真宗教団の教材として使用するため、軸装のものが多く流布されるようになりました。
絵伝は、承安3年(1173年)4月聖人誕生より、9歳に得度して僧門に入り、出離の要道を求めて修業し、ついに浄土他力本願の悟を開き大衆の教化に勉め、弘長2年(1262年)11月28日往生するまでを、1幅各段に分ち、絵巻常用の霞によってこれを立幅になるように構成されています。
専光寺本は、銘文の通り文明期の作品で、描法・著色ともに土佐派によっています。親鸞聖人絵伝の古作は県内に5組伝わっていますが、中でもこの絵伝は特に優秀な作品であり、真宗史研究の上に欠くことのできない貴重な作品です。

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