寺島蔵人邸関係資料

有形文化財 美術工芸品:歴史資料
寺島蔵人邸関係資料(てらしまくらんどていかんけいしりょう)

寺島蔵人邸関係資料の詳細
所在地 金沢市大手町10-3 寺島蔵人邸跡
市指定文化財 平成6年5月11日指定

江戸後期には学問、漢詩、書画、文筆を嗜む文人とよばれる人々が国内各地に多く現れました。寺島蔵人もその典型の一人です。寺島蔵人邸歴史資料は、中級武士階層に属する文人ゆかりの品々が今日まで散逸せず伝わった貴重な例です。
寺島蔵人歴史関係資料は、寺島家に伝来した諸資料のうち、現在寺島蔵人邸宅に所蔵される書画工芸168点からなります。内訳は書39点、絵画71点、文房具類17点、武具・馬具4点、茶器・花器8点、飲食器類28点、内裏雛1点です。
蔵人は美術工芸に造詣が深く、王梁元(おうりょうげん)、応養(おうよう)と号し書画をよくしました。168点の中には、蔵人自筆書4点、絵画16点、画櫃(がひつ)、硯、采幣(さいはい)、茶器、花瓶など愛用の品々のほか、蔵人の家族や、蔵人と交友のあったとされる浦上玉堂の書画6点など、蔵人ゆかりの品々も含まれます。また、狩野探幽、池大雅、伊藤仁斎、新井白石など江戸期の著名な画家、学者の書画や、中国明・清時代の書画家の作品、明治に寺島邸を訪れた谷口藹山、巌谷一六ら当時著名な書画家の作品があります。

左:切り立った崖の下に人々が集まっている漁楽図、右:切り立った山々や木々が墨で描かれた渓声書音図の写真

(左)漁楽図 寺島応養(蔵人)筆 (右)渓声書音図 浦上玉堂筆

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