瑞泉寺文書

有形文化財 美術工芸品:古文書
瑞泉寺文書 附 黒漆塗長持一棹、白木箪笥一棹(ずいせんじもんじょ つけたり くろうるしぬりながもちひとさお、しらきたんすひとさお)

瑞泉寺文書の詳細
所在地 金沢市玉川町2番20号 金沢市立玉川図書館
市指定文化財 平成14年6月3日指定

江戸時代に加賀藩の浄土真宗東方の触頭であった、金沢石坂(現 白菊町)の瑞泉寺の所蔵する古文書です。瑞泉寺は、初め加賀国石川郡押野村にあって上宮寺と称しましたが、慶長8年(1608年)金沢犀川片町に移りました。寛永10年(1633年)、越中井波の瑞泉寺の次男宣心が入寺したのを機縁に、瑞泉寺と改称し、享保14年(1729年)には金沢安江木町の専光寺と並んで、真宗東方の触頭役に任ぜられ、加賀国金沢・石川郡・河北郡と能登国羽咋郡押水分の139ヵ寺を触下に置き、一時期加賀国能美郡の触頭も勤めました。
所蔵の古文書群は、江戸中期以降、専光・瑞泉両寺に金沢材木町の善福寺を加えた、真宗東方の金沢の触頭三ヵ寺の間で、黒漆塗長持や御用箪笥などに納められ、御用番の寺に持ち廻られていた所謂「触頭文書」と、瑞泉寺の自坊文書に大別されます。また、文書の年代は、江戸中期から明治初年のものが大半を占めます。
本文書は藩政時代の加賀藩による寺社統制の具体相と真宗寺院の在り方を知る上で、質・量ともに県内に遺存する最も貴重な基礎史料であり、金沢城下町における生活文化を理解する史料としても重要です。

左上:蓋のついた長方形の木箱の写真、左下:6つの引き出しがついた御用箪笥の写真、右:筆で書かれた3枚の文書の写真

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