粟崎八幡神社奉納絵馬額面

民俗文化財 有形民俗
粟崎八幡神社奉納絵馬額面(あわがさきはちまんじんじゃほうのうえまがくめん)

粟崎八幡神社奉納絵馬額面の詳細
所在地 金沢市粟崎町へ49 粟崎八幡神社
市指定文化財 昭和57年3月1日指定

粟崎八幡神社に奉納されている多くの絵馬の中には、藩政期に日本海を廻航し、北前船と呼ばれた和船の絵馬11面と大作の武者絵馬2面が伝えられています。
特に船絵馬の内7面は、木谷(屋号木屋)藤右衛門の一族が文化文久年間(1804年〜1863年)にかけて奉納したものです。木谷家は、粟崎を本拠地に明治まで廻船問屋として隆盛を誇った豪商で、絶頂期には30数艘の船を所有していたといわれ、これらは往時の海商の威勢を示すものとして貴重です。船絵馬は、船の新造を祝い、持船の航海の安全を祈願し、あるいは無事帰港を感謝して船主や船頭が神社に奉納したものです。また、関西方面の一流絵師によるものがあり、画質も優れ、保存状態も良好で、特にこれだけ大作がまとまった数の船絵馬は石川県内ではまれであり、その意味でも極めて価値が高く貴重です。

海を走る大きな帆の船の奥に粟崎八幡神社が見えている様子が描かれている粟崎八幡神社奉納絵馬額面の写真

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